Acoustic Guitar World
ホーム インタビュー ニュース イベント 連載 レビュー 電子書籍    
ギタリストインタビュー〜龍藏Ryuzo
難易度がは高いが原曲を生かした魅力的なアレンジで多くのソロギターファンにその楽曲をカヴァーされる龍藏Ryuzoが10月25日に6枚目のアルバム「Acoustic Guitar Solo~洋楽 Best of Best~」をリリースした。
ニューアルバムのことをを中心に、いろいろとお話いただきました。
1 2 次のページ

ー10月25日にリリースされる洋楽カヴァー・アルバム「Acoustic Guitar Solo~洋楽 Best of Best~」についてお話をお聞きしたいと思います。
懐かしめで幅広い年代の楽曲ですね。これは好きな曲を集めたのでしょうか。

龍藏ryuzo(以下龍藏):そうですね。それとリクエストの多い曲です。Youtubeでリクエストをいただくのですが、それと照らし合わせて好きな曲を選んだら、たまたま上の年代に好まれる楽曲がそろいました。

ーレコーディングは一気に行ったのでしょうか。

龍藏:はい、3日間でレコーディングしました。

1日5曲平均ですか。かなりのハイペースですね。

龍藏:レコーディングは毎回そうですね(笑)。タイトなスケジュールですがいい内容でレコーディングできたと思います。

ー龍藏さんのアレンジはメロディがすごく際立っていて聴き心地がいいですがとても難しそうです。

龍藏:アレンジは難しいと思います。弾くのが大変です(笑)。

ーそれを15曲というのはかなりハードなレコーディングですね。

龍藏:そうですね。でも年々楽に感じるようになってきました。ファースト・アルバムが一番大変で、レコーディングを重ねるごとに技術もあがり楽になってきていると思います。

龍藏Ryuzoーアルバムは毎年1枚リリースされてますか。

龍藏:今のところそうですね。

ーそれをこれからも続けるのでしょうか。

龍藏:毎回今年は出さなくていいんじゃないかと思いますが(笑)、続いてます。

ー3本のギターを使用していますね。MATONが一番多いようです。

龍藏:アルバムはいつもMATON、Swich、James Goodallの3本使用をしています。アップテンポの曲が多かったのでMATONが多くなりました。今回サムピックを使った曲が多く、その場合MATONを使います。音色が合いますね。
ゆったりとしたバラードはJames Goodallを使用します。

ーレコ発のライブツアーが全国6箇所、それに伴ってグループ・レッスンを行う場所もあるんですね。
レッスンもライブ同様重要視してるように見受けられます。

龍藏:そうですね。教わりたいという人が多いです。教えることによって自分のためになることも多いので、レッスンは続けていきたいですね。

ーグループ・レッスンはどのようなことをやるのでしょうか。

龍藏:以前は基礎練習の方法の紹介をしてましたが、最近は一人ずつ曲を弾いてもらってからアドバイスをします。それを皆さんで回していきます。緊張感ある中での演奏になりますね。自分以外の人の演奏やアドバイスをシェアしています。

ーグループ・レッスンは1回で何人くらいでしょうか。

龍藏:今回のツアーで行くところは9人を予定しています。人数が多い分時間も少し長めです。レッスンはおかげさまですぐに埋まってしまいました。
遠方の会場からは毎月やってほしいくらい言われるのですがそれはちょっと難しくて(笑)。ツアーと同時に、半年に1回くらいはできるようにしたいですね。

ー龍藏さんのアレンジを弾きたいという方なのでしょうか。

龍藏:多いですね。たまにオリジナル・アレンジの方や、井草聖二さんの曲の方もいますね。

ーアルバム・リリースに合わせて楽譜もリリースするのでしょうか。

龍藏:そうですね。楽譜を書くのは大変です(笑)。音数が多いんです。普通のソロギターの楽譜より書いてることがかなり多いと思います。

ーレコーディング時には楽譜ができていて、それを演奏するのでしょうか。

龍藏:いえ、事前に書くと演奏が固まってしまうので、書く時もありますがレコーディング後に楽譜にします。
楽譜を書かない方が演奏がいい気がしますね。
レコーディングでは予定していたアレンジからよく変わります。
今回はある程度楽譜を先に書いてますが、レコーディングやYoutubeでも先に音を録ってから楽譜を書くことが多いです。自分の演奏を目コピするので大変です(笑)。
自分でこう弾いてた、と思っていたら全然違うこともあります。クラシックの人からするとダメなんでしょうね(笑)。

Youtubeのセカンド・チャンネルは、難しくならないように最初に楽譜を書いています。
セカンド・チャンネルはアレンジがやさしい曲をアップしているんです。

1 2 次のページ

龍藏 Ryuzo http://ryuzo.rolling-ahead.com

福岡県出身。
現在もウエイトリフティングの日本記録保持者というトップ・アスリートから転向した異色のギタリスト。競技から引退後、本格的に音楽に取り組むため上京。音楽専門学校に入学し井上博氏に師事。
2016年に『Morris FINGER PICKING DAY 』に出場し優秀賞(準グランプリ)を受賞。
その後サポート・ミュージシャンとして演奏活動を行いながら、オリジナル・アレンジのカヴァー演奏動画をYouTubeに次々とUP。これが大きな反響を呼び、投稿開始から数年で再生合計回数2,500万回を突破し、チャンネル登録者数は9万人超に。
叩き技や変則チューニングを使わないオーソドックスな奏法を駆使して、原曲の素晴らしいメロディや印象的なアレンジを可能な限り再現する21世紀型ともいえるアプローチによるカヴァー・スタイルが多くのギター・ファンから支持を得、演奏TAB譜がデジタル・コンテンツ販売サイトで販売数が断トツNo.1コンテンツの座を占め続けている他、リットーミュージック社から2冊の楽譜集「龍藏Ryuzo ソロ・ギター 邦楽ベスト・セレクション」(2020年3月10日)、「龍藏Ryuzo ソロ・ギター洋楽ベスト・セレクション」(2022年6月20日)を発売し、どちらも数千部を超える近年稀なロングセラー楽譜集となっている。
また、自身の作品制作にも精力的に取り組み、2018年より2022年まで毎年1枚、合計5枚のカヴァー作品集をリリース。2023年に秋には早くも6枚目のアルバムのリリースを予定している。
アコースティック・マガジン(リットーミュージック社刊)2022年7月号のSNSファン投票では、押尾コータローさんに次いで2位にランク・イン。
アレンジ力、演奏力、表現力、ライブ・パフォーマンス、リリース作品・・・全てにおいて高い評価を得る今最も注目のソロ・ギタリストの一人である。
Acoustic Guitar Solo~洋楽 Best of Best~
BALLAD

発売日:2023年10月25日
販売価格:3,300円(税込)

1.Superstition/Stevie Wonder
2.Virtual Insanity/Jamiroquai
3.Crossroads/Cream
4.Change The World/Eric Clapton
5.Imagine/John Lennon
6.Daydream Believer/The Monkees
7.Venus/Shocking Blue
8.Can’t Take My Eyes Off Of You(君の瞳に恋してる)/Boys Town Gang
9.Pipeline/The Ventures
10.Anji/Paul Simon
11.Johnny B Goode/Chuck Berry
12.Time After Time/Cyndi Lauper
13.Desperado/Eagles
14.I Want You Back/The Jackson Five
15. Long Train Runnin’/The Doobie Brothers

販売サイト https://ryuzostore.thebase.in/items/30086978
TAB譜集 https://ryuzostore.thebase.in/items/78805496








Acoustic Guitar World

トップページ l インタビュー l ニュース l イベント l 連載 l レビュー l 電子書籍 lEPUBについて l facebook l Twitter 
Acoustic Guitar World について Copyright © Acoustic Guitar World All Rights Reserved.