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ギタリストインタビュー〜吉川忠英
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落語をやることによって、しゃべりの間の勉強になりましたね

ー2000年頃からソロの活動が増えてますね。


吉川:マーチンクラブコンサートで中川イサトと20数年ぶりに再会、意気投合して、北海道ライブハウスツアーに引っぱり出されたのをきっかけに、日本中の旅が始まりました。自分の音楽生活パターンを変えなきゃダメだと思ったんですね。

ーその頃からインストが増えたのでしょうか。

吉川:インストをやらないんですかと言われるようになったんです。チェット・アトキンスが好きだったので、ギャロッピングなどをやってはいました。それで「第三の男」をアレンジしたり、自分で作ってみようと思い始めたのは1990年代くらいです。2000年頃からビクターでaosis recordsというのができて、インストの曲をたくさん作り始めました。

ー「アコギでGo!」というイベントも始められましたね。

吉川:みんなでやるの面白いかと思ったんです。アコギ同士ではなかなか会わないので。4人ずつ集まって4,5回やったかな。石川鷹彦、中川イサト、押尾コータロー、佐橋佳幸など、いろいろなギタリストが来ましたね。
マーチンクラブのコンサートもよくやり、アメリカでディーラーパーティにも呼ばれましたね。
吉川忠英
ー最近のライブでは落語を取り入れていると聞いています。

吉川:そうですね。ギター落語に取り組むようになりました。きちんとした落語で、台本もあるんです。

ー落語はご自身で作られたのでしょうか。

吉川:いいえ、井上僚章という「劇団Turbo」を主宰している方に書いていただいています。昔東京ヴォードヴィルショーにいて、自分で劇団を作った方です。僕のライブを見て、落語をやりませんかと言われたんです。それでギター落語を書いてくれ始めました。もう6作もあるんですよ。

ー落語を聞くのも好きだったのでしょうか。

吉川:昔から好きでしたね。寿限無を覚えたり遊んだりしてましたが、まさか自分でやることになるとは思わなかったです(笑)。あと、落語をやることによって、しゃべりの間の勉強になりましたね。


メロディを作るだけでなく、格好いいコードを付けるのが生き甲斐でもあり、
大好きなんです

ー使用しているギターについて教えていただけますか。

吉川:まずヤマハの吉川忠英モデルですね。マーチンの吉川忠英モデルもあるので、去年頃から使っています。これは2000年頃に中川イサトと一緒に作ってもらったものですね。このモデルの売り上げは三宅島の噴火の時に寄付をさせていただきました。他に鷲見ギターの忠英モデルもあります。ホンジュラスローズウッドを使ってますね。

ー今までもいろいろなギターを使われていると思いますが、スタジオではギターを使い分けていたのでしょうか。

吉川:昔はそんなに持っていなかったので、マーチンD-35をずっと使ってました。イルカの「なごり雪」やユーミンの「やさしさに包まれたなら」、山本コウタローの「岬めぐり」などですね。1977,8年頃にヤマハのハカランダのモデルを3本ほど作ってもらい、よく使っていました。ジェイムス・テイラーも使っていたギブソンJ-50にはまった時期がありましたね。

ーピックアップはどのようなものを使っていますか。

吉川:LR.Baggsなどいろいろですね。低音が出るのが好きなんです。ギターを作る時にそれに合ったものを付けてもらい、音を出して合わなければ交換します。今はスタジオよりステージなので、最初からピックアップを付けています。

ー最新のアルバムは去年リリースされたものですね。

吉川:8月にDellaレコードから全曲インストの「Relax & Slow~Natural Style~」というアルバムが出ています。

ー意外と全曲インストのアルバムは少なかった気がします。

吉川:そうですね。「Guitar by Guitar」やビクターaosis recordsから出てるのはインストです。またインストのアルバムを出したいと思っているので、いつも曲を考えています。旅先でたくさん曲ができたりしますね。

ー曲作りというのは、これから作ろう、という気持ちを入れて作るのでしょうか。

吉川:そうですね。明るいコード感の曲を作ろうとか、リズムから作っていくとか、いろいろなきっかけがあります。人との出会いやその時のシーンや想いなどの要素が大きいです。
僕の場合アレンジが好きなので、メロディにどのようなコードを付けるかというのが大事なんですね。メロディを作るだけでなく、格好いいコードを付けるのが生き甲斐でもあり、大好きなんです。

ー最後にギターファンにメッセージをいただけますでしょうか。ー

吉川:ギターが上手になるためには、弾く時間に正比例するので、可能ならば坂崎幸之助みたいに(!?)、一日中弾いてるくらいがいいですね。触ってる時間が多いほど上手になるし、指の筋肉もできてきます。コツがわかると少しの力でも弦を押えることができるので、テレビでニュースを見ながらコードを押える練習をするなどが、初心者の方にいいでしょう。
僕がこれから展開しようとしている新しいギター講座を、是非皆さんに観て欲しいなぁ…。“目からウロコ”のビックリ上達セミナーを期待していて下さい!

(文中敬称略)

【2015年1月30日東京・曙橋「Back In Townにて】


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吉川忠英
 
https://www.facebook.com/chuei.yoshikawa

1947年 東京生まれ。
71年、伝説のグループ“THE NEW FRONTIERS”のメンバーとして渡米。西海岸を中心にコンサート活動を行い、和楽器を取り入れたフォークロック・グループとして注目を浴びる。72年、“EAST”と改名し全米デビューを果たす。
帰国後シンガーソングライターとしてアルバムデビューし、同時にスタジオ・ミュージシャン、アレンジャー・プロデューサーとしての活動を開始。
アコースティックギターの第一人者として、中島みゆき・松任谷由実・福山雅治・夏川りみ・加山雄三・Chageなど、ニューミュージック系のアーティストを中心に数多くのレコーディングやコンサートに参加している。
毎年、北海道から沖縄まで全国ソロライブツアーも精力的に行なっており、その旅の音風景とも言える楽曲を集めたアルバム「Relax & Slow ~Natural Style~」を2014年夏に発売。
季刊誌「ACOUSTIC GUITAR MAGAZINE」(リットーミュージック)に『チューエイのスタジオ日記』執筆中。

ニューアルバム「リラックス&スロー~ナチュラル・スタイル」
リラックス&スロー~ナチュラル・スタイル

1. 美しき山
2. Sunny Side Up
3. 風窓
4. After Rain
5. Four Times
6. Morning Sun
7. Travolution
8. Pavement
9. N.A.D.
10. Sweetness
11. Delight
12. Habanera
13. 318 Spring#1
14. タラの庭
15. Simple Life
16. Fuji House
17. 一日の終わり
18. Slow Fuji


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