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ギタリストインタビュー〜伊藤祥平
アニメ「バクマン。」のオープニングテーマ「Dream of Life」でメジャーデビュー。ソウルフルな歌声とテクニカルなギターが魅力の伊藤祥平さんに、音楽のルーツや音楽に対する考え方、現在の活動についてお話いただきました。

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歌いながら弾くというのは僕にとって魅力的なんです

ーギターを始めたきっかけはどのようなことだったのでしょうか。

伊藤祥平(以下、伊藤):僕は福岡生まれなのですが、10才の時に夏休みのお祭りに同級生といったのですが、その時の特設ステージで中学生、高校生がゆずなどを弾いているのを見て、ギターを弾いてみたいと思いました。たまたまお祭りでみた光景が自分の中で衝動が走り、家に帰って親に相談して、その年のクリスマスにクラシックギターをプレゼントでもらいました。

ーどのような曲を弾き始めたのでしょうか。

伊藤:最初は「四季の歌」とか、コードブックの後ろに載っている曲から始めました。そのうち本に載っているフォークソング、ポップスを弾いてましたが、特にどういうジャンルとかを選んでいた訳ではなかったです。

ー最初は歌というよりはギターを弾きたかったのでしょうか。

伊藤:どちらもやってましたが、音楽のきっかけとしてはギターですね。最初は伴奏程度でしたけれども。
伊藤祥平
ーどのようにして音楽の幅が広がっていったのでしょうか。

伊藤:小学5年生からギターを始めてだんだんといろいろな曲を弾けるようになってきました。そんな中、中学2年生の頃に通っていた進学塾の先生がエリック・クラプトンの大ファンだったんです。物理か何かの授業で弦の振動の話が出て、ギターを弾いている人はいるか、みたいな話になって僕が弾いていることを言いました。授業が終わってから、エリック・クラプトンを知っているか、と聞かれたのですが、「知りません」と答えました(笑)。それで後日、クラプトンの「アンプラグド」のスコアとDVDを持ってきて、これを勉強しなさい、と言われました(笑)。これがきっかけでエリック・クラプトンが好きになったのですが、この時がもう一段階音楽にのめり込むきっかけですね。ここからクラプトンのルーツを探っていきましたね。

ークラプトンの「アンプラグド」では本人の楽曲だけでなく、いろいろなブルースマンのカバーがありますね。

伊藤:そうですね。全曲弾けるようになったし、見よう見まねで全曲モノマネできるようになりました(笑)。ここから音楽性が広がっていきましたね。
クラプトンから入ったので、ブルースが好きになりました。昔のアコースティックなブルースもエレクトリックなブルースも好きです。これらから、70,80年代のソウル、R&Bが好きになりましたね。

ーブラックミュージック全般という感じですね。他に好きなギタリストはいますか。

伊藤:デヴィッド・T・ウォーカーが大好きです。あとはトモ藤田さんというバークリー音楽大学で講師をしている方です。ジョージ・ベンソンも好きですね。エレキギターですが、アコースティックに近いクリーントーンの丸い音が好きです。歌いながら弾くというのは僕にとって魅力的なんです。

ー曲作りは昔からされていたのでしょうか。

伊藤:中学2年生の時に、楽器店のイベントで自作の曲で出場するコンテストがありました。この時初めて曲作りをしましたね。ここから不定期ですが、曲を作るようになってきました。
高校生になってからライブもしていて、地元の九州ブルースフェスティバルというのがあり、ここでロバート・ジョンソンを歌いました。16才の選曲ではないですね(笑)。

ー高校卒業後はどうされていたのでしょうか。

伊藤:大学生になりましたが、19才の時にNHK福岡の「トンコツTV」というオーディション番組に出たんです。そこで優勝したのですが、これを音楽事務所の方が見ていて上京の話が出て、東京に引っ越すことになりました。

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伊藤祥平

http://www.music-scene.jp/ito-shohei/

福岡県久留米市出身。 10歳の頃からギターを始め、中学2年の頃に聞いたエリック・クラプトン「Uuplugged」に強い衝撃を受ける。クラプトンのルーツを掘り下げる内に、BLUES、R&B、SOUL、JAZZといったブラックミュージックに出会い、独学でギターを学び、ルーサー・ヴァンドロス 、デビットTウォーカー、ラウルミドンにも影響を受け、ギターと共に歌の探求も始める。 19歳の頃に出演したNHK福岡放送局「トンコツTV」(九州沖縄の若手アーティスト発掘番組)にて第9回グランプリを獲得し、2010年に上京。 2011年には「Dream of Life」(NHKアニメ「バクマン。」第2シリーズOPテーマ)にてメジャーデビュー。 その後2012年に2nd single「ヒビキワタレ」、2013年には3rd single「WE ARE YOUNG feat.川口春菜」、会場限定single「PRESS ON!」をリリース。 2014年10月8日に1st full album「PROGRESS」がリリース。 現在は都内を中心にライブ活動中。 久留米ふるさと大使も務める。

アルバム「PROGRESS」
PROGRESS

1.リスタート
2.ヒビキワタレ
3.My friend
4.Dream of Life
5.We got rhythm
6.How to belive?
7.Baby don't go
8.ファンクジスタ
9.サクラ咲く頃に
10.PRESS ON!
11.ココロ

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