Acoustic Guitar World
ホーム インタビュー ニュース イベント 電子書籍 レビュー   無料メールマガジン
ギタリストインタビュー〜GIN
前のページ 1  2 3 次のページ

ー専門学校を卒業した後はどのような活動をされていたのでしょうか。

GIN:ソロで活動をしています。ソロで活動して1年くらいでヴォーカルを紹介してもらい、ユニットを結成しています。それがナカシオンです。この夏で10年になりますね。

ーヴォーカルとギターというユニットですが、ヴォーカルのシオンさん(http://sion.mistysky.net)もこういうユニットを考えていたのでしょうか。

GIN:いいえ、彼女は当時は明確なビジョンはなかったと思います。たまたま出会い、たまたま音を出した時に、おそらく似たものを感じたと思います。なので10年たった今も続いています。

GINー今のソロとナカシオンでの活動というのがその頃から続いているのですね。

GIN:はい。ただ、ナカシオンの最初はジャズのスタンダードばかりでしたが、現在はオリジナルだけを演奏しています。

ーアルバムはソロよりもナカシオンの方が先でしたね。

GIN:思いはたくさんあるのですが行動力が無いので(笑)。曲やアイデアはたくさんあるのですが、形に残す作業が得意ではないんですね。

ーナカシオンでは曲作りはどのようにしているのでしょうか。

GIN:いろいろあるのですが、最近はヴォーカルのシオンが作詞作曲をして僕が編曲をするケースが多いです。彼女は楽器を弾かないので、鼻歌などを送ってきて僕が音楽の形に作り直すといった方法です。ナカシオンで曲を書く時は鍵盤が多いですね。そこから彼女のキーとギターの特性を合わせて、ギター用にアレンジします。

ーナカシオンのルーツというのはジャズなのでしょうか。

GIN:ルーツというのは特にないような気がします。歌からシオンそのもが出てきているので、僕の中ではルーツはシオンだと思っています。

ーそのような二人だから合うのかもしれませんね。

GIN:そうですね、面白いです。

インスピレーションがあれば曲ができるというパターンが多いですね

-ソロのアルバムの前に中川イサトさんが企画されたアルバム「Daybreak2」に参加されていますね。どういったきっかけで参加されたのでしょうか。

GIN:僕が出場したフィンガーピッキングデイがきっかけです。中川イサトさんが審査員だったのですが、バックヤードで声をかけてくださいました。今度若手を集めたオムニバスアルバムを作りたいので、よければ参加してくれないかというお話をいただきました。

-イサトさんの先見の明ですね。その後ソロのファーストアルバム「MaHaL」を2011年にリリース、セカンドアルバム「Pastoral」を去年5月にリリースしています。これまでコピーをあまりしてこなかったということですが、影響を受けた音楽は何かありますか。

GIN:僕が影響を受けるインスピレーションは音楽以外のものが多いんです。音楽はオールジャンル好きですが、ヒーリングなどのBGMが好きですね。その時の気分でフュージョンや歌ものなども聴いています。

-ギター音楽はあまり聴いてないでしょうか。

GIN:10代の頃はよく聴いてましたが、20代以降あまり聴いてないですね。ギター音楽を聴くのが嫌いというのではないですが。
それでも音楽のジャンルとして一番影響を受けたのはウィンダムヒルで、ウィリアム・アッカーマンが最高の存在です。一番多感な時期に影響を受けたこともあって、後にも先にもこれほど僕に影響をくれる人物というのはいないかもしれませんね。

-美しい音楽が好きなようですね。

GIN:そうですね。音楽以外でも美しいものが好きです。美しいという言葉は人それぞれ価値観が違うと思いますが、僕にとって美しいものは音楽以外でも全て好きですね。

-オリジナル曲の傾向として、よく「暗い」と評されます(笑)。語弊があるかもしれませんが、そういう雰囲気が好きなのでしょうか。

GIN:特に意識している訳ではないですが、僕の内面から自然と出てくるものは、そういった曲が多いです。

-曲を作る時はメロディから作ったりするのでしょうか。

GIN:いろいろなパターンがありますが、最近多いのはメロディやコードといった形ではなくて、自分の心が動いた時に作ろう、という気持ちになり、その時点でおそらく自分の中でアイデアが固まっています。そこで楽器を持つと、ほぼストレートに音を出すことができます。あまり考えて作ろうとはしないです。インスピレーションがあれば曲ができるというパターンが多いですね。曲を作り始めた頃はこういうコードを弾いて、こういうメロディを弾いて、というように作っていましたが、今はそれが無い分、すごくナチュラルで自分のフィーリングに素直になれます。

-いつ頃からそのような曲の作り方になったのでしょうか。

GIN:5年くらい前だと思いますが、もう少し前かもしれません。

-小松原俊さんは絵画的なイメージを曲にするということをおっしゃっていました。そういった感性に近い気がします。

GIN:以前は絵や風景を浮かべて作ることが多かったですが、色も絵もない状態でただ自分の心の動きだけをイメージして音にするパターンがあります。最近はこちらの方が好きですね。

前のページ 1  2 3 次のページ


GIN

http://gin.mistysky.net/

大阪生まれ
2005年女性Vocal.シオンとのユニット「ナカシオン」を結成
2006年フィンガー・ピッキング・デイ2006にて優秀賞受賞
2006年ナカシオン1stアルバム「ナカシオン」発売。
2009年中川イサト氏プロデュースによる コンピレーションアルバム「Daybreak2」に参加。 全国各地でCD発売記念ツアーを行う。
2011年ナカシオン2nd アルバム「はらり・ひらり」発売。
2011年1st ソロアルバム「MAHALO」発売。
2012年中川イサト氏と中国6都市でのジョイントツアーを行う。
2013年3月 中国8都市でソロツアーを行う。
2013年 Music China 2013 出演のため上海へ。
2014年2ndアルバム「Pastoral」発売。

プロフィールの詳細はこちら→http://gin.mistysky.net/profile.html

「Pastoral」
Pastoral

発売時期:2014年5
販売価格:2,500円

1. Atlantis
2. Steed
3. 斜陽
4. 七夕
5. 楓
6. 二人の帰り道
7. 天空のオリオン
8. 外灘
9. Anniversary
10. Pastoral
11. Horizon
12. 竹取物語
13. Think of You
14. 願い
15. いつの日か

プー横丁販売サイト









Acoustic Guitar World

トップページ l インタビュー l ニュース l イベント l 電子書籍 l レビュー l EPUBについて l facebook l Twitter 
Acoustic Guitar World について Copyright © Acoustic Guitar World All Rights Reserved.