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ギタリストインタビュー〜伍々慧
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伍々慧ー話が変わりますが、6月に中国ツアーを行いましたね。

伍々:19日間で11公演でした。今年で長いツアーは3年目ですが、去年に比べて僕の曲を認知してくれて、今迄は数曲知っているので拍手してくれていましたが、そういう曲がすごく増えました。続けていくというのが大事だと思いましたね。移動や食事は大変ですが、ライブは今までの中国ツアーの中で一番楽しかったです。
僕は毎年6月に中国に行くのですが、日本と同じ梅雨の時期で、湿度が日本の比にならない地域もありました。ギターの管理が大変でしたね。今回は新しいギターということもあったと思いますが、すごく湿度の影響を受けました。弦高が高くなるのでトラスロッドで調整しましたね。帰国して製作者の杉田さんにギターを見てもらったら、トップがかなり膨らんでいるのが原因で弦高が高くなっていたのですが、僕がトラスロッドだけで調整していたので修復が大変でした。こういったことは今後の課題ですね。ベニヤ板で作ってもらうのが一番かもしれません(笑)。

ー近年多くのソロギタリストが中国でツアーを行っています。中国全体でソロギターが盛り上がっているのでしょうか。

伍々:盛り上がっているというよりは、単純に人口が多いという印象です。例えば日本でソロギターのライブの観客は30人であっても、中国では300人集まります。10倍くらい集まる感じですね。もちろん主催してくださるイベンターがきちんとお客さんを呼んでくれているというのもあります。

ーソロギターそのものが特別流行っている訳ではなく、ファンの割合は日本と大きく変わらないが、人数が多いので日本より大きな規模のライブができているようですね。

伍々:僕の印象はそうですね。違うのは世代が若いことです。会場に来られたメインのオーディエンスの年齢層が中高生、大学生などで、ここは日本と少し違いますね。

ー中国の音楽の流行は知らないのですが、流行っているジャンルは大きな会場でイベントをやってそうでしたか。

伍々:そうですね。テレビを見た時に、かなり大きな会場でのコンサートを見ました。中国のポップスの若い人や、日本で言えば昭和的な歌謡曲を歌っているベテランの歌手やK-POPをテレビでよく見ましたね。

ーどのように中国の若い人たちにソロギターが届いていると思いますか。

伍々:憶測ですが、一人っ子政策が影響している気もします。学校が終わった後、一人でできる趣味としてソロギターというのは向いていると思います。あと、素朴なものが好きな印象もあります。
日本の若い人に広まりにくいのは、日本では歌のない音楽に対しての興味が薄い人が多い気がします。歌がなければBGMとして考えますが、BGMであればジブリ作品の音楽が好きという方が多いと思います。しかし、それを演奏したいと思うかは別ですし、ギターで弾きたいという人よりピアノで弾きたいという人が多いと思います。ギターだけで弾けるという認知度が、ピアノの独奏に比べて低いと思います。

ー今後はどのようなスケジュールがありますか。

伍々:ニューアルバムを持って日本各地で、できる限りライブをしたいです。
来年もアジアのツアーがいくつか話を進めています。あと、僕は8月生まれで来年30歳になるので、生誕30周年感謝祭をおそらく大阪で思いますがやりたいと思っています。
来年はカヴァーアルバムを出したいですね。数年前から出したいと思っていたのですがなかなか形にならなかったので、次の10年のキャリアをスタートさせるのにいろいろ思案中です。

ー最後にギターファンにメッセージをお願いします。

伍々:読者の方はギターをとても練習していると思いますが、ソロギターは一人で長く続けられますので、楽しんいただきたいです。CDも聴いてほしいですが、どのギタリストもライブが一番いいと思います。ライブならではの感動があり、CDやビデオと違う良さがあるので、もう一つステップアップして遊びに来てほしいと思います。

【2017年7月16日ドルフィンギターズ恵比寿店にて】

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伍々慧 http://www.gogosatoshi.com/

1988年大阪生まれ。
Finger Picking Day 2004にて、15才で最優秀賞を獲得。
2005年1stミニアルバム「melody」リリース。
クラシックギターおよび楽典・ソルフェージュ等を古川忠義氏に師事、音楽を基礎から学ぶ。
2006年2ndミニアルバム「COLORS」リリース。
CHAGE and ASKA , 佐藤竹善氏, 南こうせつ氏らのレコーディングに参加。
20歳から2年間ほどジャズギターを馬淵昌宏氏に師事。
2010年ウクレレ奏者新納悠記氏とニーノアンドゴーゴーを結成。
2011年初のフルアルバム「SONGS IN POCKET」をリリース。
2013年には、全世界規模の作曲家のコンペティション、"International Songwriting Competition 2013"でInstrumentalカテゴリのセミファイナリストに選出。
2ndアルバム「Bedtime Story」リリース。
2015年3rdアルバム「My Bluebird」リリース。
2017年4thアルバム「Shipmates」リリース。
近年は日本だけにとどまらず、アメリカ・イギリス・フィンランド・スウェーデン・オーストラリア・中国・台湾などの海外での演奏活動も展開。そのパフォーマンスと自身の音楽は国境を越えて歓迎された。
SHIPMATES
SHIPMATES
発売時期:2017年7月1日
レーベル:Wonderful Days Music
販売価格:2,500円(税込)

01.Intro
02.Sailor
03.羅針盤
04.Heart
05.月下の恋
06.Lucky!
07.風と踊った日
08.Waltz in your dream
09.A whole new world (From "Aladdin")
10.夜に香る花
11.祈り
12.Glowing days
13.街あかりが灯るころ​

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