T-cophony ライブ、イベントレビューレビュー
9/4 渋谷 Crocodile、9/6 成城学園前 成城コルティ2階プラザ
(セットリストは最下部に掲載しています)
ニューアルバム「Solitary walk」をリリースしたT-cophonyが東京で立て続けにイベントを開催している。
9/4、9/6に行われたイベントの様子をお届けします。
9/4にライブハウスCrocodileでトリオによるライブが行われた。
6/1にもトリオでライブが行われたが、ドラムはその時と同じ峯リョースケ、ベースは初めてT-cophonyと演奏をする齊藤庸介。
ニューアルバム発売イベントではあるが、以前の曲もたっぷりと演奏された。
バンド、ベースと時折オケでシンセなどの音も加えた迫力あるサウンドに、T-cophonyの軽やかなタッピングが光る。
タッピング奏法は左右の手がネック側にいくため、スタンドでの演奏はかなり難しくなるはずだが、とてもなめらかで自然体で演奏している。やはり演奏能力の高さは素晴らしい。
バンドを組んでまだ時間はたっておらず、さらにこの日のベース齊藤庸介は今回のために急遽曲を覚えたということ。まだ練習も足りないはずだが、個々の演奏能力が高いため、とても充実した演奏内容であった。
T-cophonyは演奏中、とてもクールな顔つきをしていた。
帽子を目深にかぶっているので目元は見えないが、口元を見ると無表情といえるほどクールだ。
意識しているのかこれが自然なのかはわからないが、PVと変わらない表情である。しかし、演奏の合間に時折見せるほころんだ口元はライブをとても楽しんでいるように見受けられた。
MCはドラムの峯リョースケがほとんどこなし、その間にT-cophonyがチューニングを変えていたが、MCでのTRレーベルの高井氏によるつっこみなどで、T-cophonyもそれに反応する。こういったシーンを見れたのはとても貴重だったと思う。
また、高井氏が話している後ろでT-cophonyがずっと生音でギターを弾いていたりした。この演奏がまた魅力的でもあった。
全編通して迫力ある演奏であったが、とてもアットホームな雰囲気もあり、ライブをしたくないと広言していたT-cophonyがとても楽しんでいるように見えた。
9/6には成城学園前の成城コルティのイベントスペースで無料イベントが行われた。
2部に分かれており、1部はT-copnonyとベース鴻野暁司とのデュオ、2部にドラムの峯リョースケが加わったトリオであった。
1部ではベースとのデュオで今回は二人とも座っての演奏であり、全体的に落ち着いた雰囲気であった。
ベースはリズムを刻むというよりは、ストリングスなど効果音的な奏法が目立ち、ギターソロに色付けしているようなアレンジであった。ここではMCをベースの鴻野暁司がつとめた。
2部はドラムの峯リョースケが入り、トリオでの編成。ドラムはバス、スネア、ハイハットのシンプルな構成。
元々ジャズドラマーである峯リョースケは9/4とは奏法が異なり、抑えめにジャジーな雰囲気でドラムを叩いていた。もちろん派手さは薄まるが、ギターの音が前面に出てT-cophonyの魅力が伝わりやすい。
1部と2部のセットリストは同じ曲が多かったが、デュオとトリオとで雰囲気はかなり変わっていた。9/4の演奏ともアレンジが大きく異なるため、わずか中1日の2回のライブで、T-cophoyの様々な魅力が伝わり、ライブにおけるT-cophonyの可能性の広さを期待させる、2回のライブイベントであった。
また、9/21には渋谷タワーレコードでインストアライブが行われる。この日はダブルネックで演奏をするということだ。前の2回とも異なるT-cophonyを見る事ができるだろう。
T-cophony リリース記念インストアイベント
9月21日(日)19:00~
場所…東京・TOWER RECORDS(タワーレコード)渋谷店 3階イベントスペース
http://tower.jp/store/event/2014/09/003062
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