ファーストアルバムのリリースが2010年なので、7年で5作と安定したハイペースでアルバムをリリースし、なおかつ楽曲のクオリティが驚くほど高い。本作も西村節満載であり、西村歩の、ソロギターの魅力を堪能できる。
本作は様々な雰囲気の曲が収録されている。西村歩といえばバラードに定評があるが、アップテンポな曲もアルバム毎に1,2曲収録されており、とても魅力的である。軽快なリズムの1曲目「Shining Road」はとても心地よい。「Feel so Good」もリズミカルな曲だが、2曲の雰囲気は大きく異なる。
2曲目の 「渚 de Slow Time」は神奈川県逗子市のライブカフェ「渚小屋」をテーマとしている。
毎年ライブやセミナーを行っているが、こういったライブを行うお店に対する楽曲というのは珍しいだろう。「渚小屋」への思い入れを感じることができる。
バラードの「if」は5分を超える大作。もしあの時・・・というのがテーマということだが、メロディがとても美しく心に染み入る。
最後の「Story of Life」もバラードだが、「if」とは印象が異なる。共通しているのはどちらもバラードだが、悲しい、暗いというイメージがない。主観ではあるが、「if」は過去の思い出であり、「Story of Life」は未来を見ている印象がある。