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レビュー〜松井祐貴x井草聖二「Sound Intersection」レコ発ライブ11/10GEMINI Theater

ギタリスト松井祐貴と井草聖二のデュオアルバム「Sound Intersection」が11月1日にリリースされ、11月8日岐阜ハロー文化ホール、9日大阪amHALL、10日の東京GEMINI Theaterは2公演と、計4回のレコ発ライブが行われた。

今回は10日GEMINI Theater夜公演のレビューです。
(写真提供:ドルフィンギターズ)

松井祐貴x井草聖二

オープニングは井草聖二のオリジナル「Move On!」をデュオ。
何度も転調をするユニークな構成で、デュオになることで音数が増え、一層複雑な音になるが、軽快でリズミカル。
2曲目は井草聖二のデュオアルバム「ROOM 193」に収録されている松井祐貴のオリジナル曲「君と僕」。
このデュオアルバムがリリースされる前からデュオの時はこの曲が多く、やはり息もぴったり合っている。

井草聖二

ここから井草聖二のソロコーナー。
オリジナルの「Sunday morning」で軽快なギャロッピングを披露。
人気のカヴァー曲「ルパン三世のテーマ」では最後にピンクパンサーのテーマをつけていた。
アコースティックでは珍しいトレモロ奏法を中心の「Snowflakes」から代表曲とも言える「花火」を披露し、ソロギタリスト井草聖二を凝縮させた4曲であった。

再びデュオとなり、「Sound Intersection」のために井草聖二が書き下ろした「流星群」では、夜空の流星群を松井祐貴がスピーディなストロークで表現。ギターならでは、デュオならではの楽曲だ。

松井祐貴

ここから松井祐貴のソロコーナー。
リズミカルな「Emotions」から美しいメロディをゆったりと聴かせる「フォトアルバム」を披露。
続く「サマーバケーション」では独特な手拍子で観客と一体となり、最後はソロライブで締めの定番「Rider」で盛り上がった。

松井祐貴x井草聖二

デュオに戻り、アルバムのために井草聖二が書き下ろした「Labyrinth」を披露。この曲は松井祐貴がメロディを演奏しているが、井草聖二が松井祐貴の単音弾きの音が好きということで、このような構成にしたとのこと。
井草聖二のオリジナル「Kokoro」はゆったりとしたバラードで、アップテンポの楽曲が多かった中で空気を一変させる。
続く松井祐貴のオリジナル「night street」はアップテンポで音数が多い楽曲だが、井草聖二の巧みに音を付け足し、新たな楽曲の魅力を引き出している。個人的にはこの楽曲のアレンジが一番好きだ。
最後は井草聖二のオリジナル曲「Smile」。ソロライブと同じように観客が2種類の手拍子を行い、大盛り上がりであった。
アンコールでは、松井祐貴作曲の「Re.tter」。手紙と返信の「Re」を合わせたタイトル。美しいバラードで、見事にライブを締めくくった。

松井祐貴x井草聖二  松井祐貴x井草聖二

通常は一人が伴奏、一人がメロディというのがギターデュオだが、一人がすでに完成されたソロギター曲を演奏し、もう一人がさらに音を付け足し楽曲に厚みを出すという曲がほとんどであった。
これはかなりアレンジが難しいだろう。ライブで演奏するのはなおさらである。演奏能力が高い二人ならではのデュオである。
これまでのギターデュオアルバムとは異なるテイストのアルバムをリリースし、レコ発ライブは終了したが二人のライブはこれからも見る機会はあるだろう。さらにスケールアップしていくであろう二人の演奏を楽しみにしたい。

松井祐貴x井草聖二  松井祐貴x井草聖二

松井祐貴オフィシャルサイト

井草聖二オフィシャルサイト


デュオアルバム販売サイト


【2019/ 12/10】













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