ーギターを始めたきっかけを教えてもらえますか。
まるやま:13歳の時に、テニスをやっていたのですがなんとなく音楽をやりたいとふと思ったんです。近所の楽器屋さんで目に入ったのがアコースティックギターでした。エレキギターだとアンプが必要でお金がかかりますが、アコースティックギターだとそれだけで演奏できるし、なんとなく格好いいと思ったので親に買ってもらいました。それでギター教室で習い始めました。
ーどのような曲を弾こうと思ったのでしょうか。
まるやま:最初は考えてなかったですね。何も知らなかったのでアコースティックギターを持ってクラシックギターの教室に行きました(笑)。とりあえず何か弾けるようになりたいと思い、クラシックギター教室で「さくら」などを弾いてました。アコースティックギターですがクラシックギターの構えで弾いてましたね。
少ししてから押尾コータローさんの存在を知ったんです。最初にCDを聴いた時はこんなギタリストがいるんだ、というくらいだったのですが、押尾さんの札幌のライブを見に行き、初めて見たライブでもあるのすが、すごく感動しました。ギター1本であんなことまでできるんだという、人生最大の衝撃でしたね。14歳の時です。ここからどっぷりフィンガースタイルギターにはまりました。
ー押尾さんの曲をコピーしていたのでしょうか。
まるやま:ソロギターの最初は、南澤大介さんの「ソロギターのしらべ」の曲を弾いてました。その後押尾さんの「Dramatic」のスコアを買い、練習を始めました。最初は「風の詩」などから弾き始めて、特殊奏法の曲にも取り組んでいきました。
ー当時はどのような音楽を聴いていましたか?
まるやま:ギター音楽ばかり聴いてましたね。押尾さん以外ではDepapepe、井草聖二さん、ドン・ロス、アンディ・マッキーなどです。歌など興味がなく、ギター音楽ばかりでした。
ー作曲はいつ頃から始めましたか。
まるやま:最初のギター教室は2年くらい通ってましたが、その頃から作曲は始めてました。どんな曲か全く覚えてないですが(笑)。15才からですね。
ーライブ活動は行っていたのでしょうか。
まるやま:そうですね。札幌で月に1、2回くらいコンスタントにライブをしていました。フィンガーピッキングデイに始めて出場した前の年に札幌シティジャズというイベントで、パークジャズライブというコンテストのファイナリストになりました。200組以上の中から10組くらいが選ばれるんです。その関係で、当時は札幌市から演奏依頼が来て、札幌の動物園やフォルクスワーゲンのイベントなど、札幌市内で演奏の仕事をしていました。
ーカヴァー曲の幅が広いですね。
まるやま:そうですね。ゲーム音楽やJPOP、洋楽などもあります。大学生の頃は聴く音楽が広がってきました。いろいろな音楽を聴くきっかけになったのが、札幌出身のバンドのサカナクションですね。こんな世界観の人たちがいるのかと驚きました。他にもフレデリック、相対性理論などを当時たくさん聴いていました。。
あとはいわゆるトラックメイカーと呼ばれる人たちにはまって、tofubeatsだったり、札幌出身のトラックメーカーでPARKGOLFなどを聴いてました。
ーフィンガーピッキングデイに出場したのは何才の時でしたか。
まるやま:最初は2013年で19才ですね。この頃までオリジナル曲も作りましたが、アレンジが比較的多かったと思います。この頃はみんなが知ってる曲をソロギターアレンジしてYoutubeにアップしていました。
ーFPDに最初に出演した時は賞はとってなかったですか。
まるやま:惨敗でした(笑)。カヴァー曲で東京事変の「修羅場」を弾いたのですが、一回とんでしまいましたね。演奏が止まった訳ではないですが、緊張で全然ダメでした。
ー2回目はオーディエンス賞でしたね。2回目なので慣れはありましたか。
まるやま:そうですね。2回目なのでどんな感じかわかりましたし、そんなに緊張はしてなかったです。優勝するつもりで演奏しましたが、優勝までは届きませんでした。でもオーディエンス賞ということで観客の方々からは評価してもらえて、自信になったというか、うれしかったですね。
2019年は北海道出身のAugust-Rさんが出場したので、FPDを見に行きました。札幌出身の人が出るのが嬉しいんですね。
住んでいる時は大して感じなかったですが、札幌はすごくいい街だと思ってます。最近になって地元愛が出てきてますね。最近の曲作りは札幌感を意識することが増えたかもしれません。
|