Acoustic Guitar World
ホーム インタビュー ニュース イベント 電子書籍 レビュー   無料メールマガジン
ギタリストインタビュー〜エバラ健太
前のページ 1  2 3 次のページ
ー楽屋の雰囲気はいかがでしたか。

エバラ:ギター仲間がちらほらいたので、あれこれおしゃべりしてましたが、全体としては張り詰めていて、「ヨシ、やるぞ!」という雰囲気でした。みんなそれぞれ壁に向かって練習をしていましたね。

ーフィンガー・ピッキング・デイはコンテストということで、いろいろとルールがあったかと思いますが、いかがでしたか。

エバラ:演奏中、声を出したら失格だったと思います。僕は通常のライブ中、MCを交えて空気を作りつつ演奏をしているので、普段と違う緊張感があってとても新鮮でした。ギターの音だけを集中して聴いてもらえるので、「こういう音を伝えよう」ということを考えていました。

ー使用したギターはMartinのようですね。

エバラ:はい。Martin D-18 GEです。普段は、録音中心に使っています。

ーライブでは見ないギターですが、使い慣れているようですね。

エバラ:そうですね。23、4才の頃から使っています。

ーコンテストに出場してみての感想はいかがですか。

エバラ:とにかく集中力をものすごく使いました。リラックスしてその空気感を楽しむというよりも、自分のできることをとにかく一生懸命、一発勝負で披露する、という感じでした。ステージ上で要求されるものが、シンガーソングライターのそれと全然違って、まるでスポーツ選手にでもなったような気分でした(笑)。

ー観客の顔など見えてましたか。

エバラ:あまり意識できていませんでした。審査員の方々のことも見えていなかったと思います。とにかく演奏にひたすら集中してましたね。

ーオリジナル曲の演奏動画がすでに公開されています。
「Island Hopping」

素晴らしい演奏ですね。ご自分としては満足のいく演奏でしたか。

エバラ:できる限りのことはやれたと思うのですが、演奏直後は「もう少しできたんじゃないか」とか、「ここのリズムはこうした方がよかったのでは」とか、どうしても気になってしまいます。もう少し時間をおくと自分でも納得できるのかもしれないですが、今はまだ悔しいと思うところはありますね。

ー今回は最優秀賞とオリジナルアレンジ賞を獲得され、最優秀賞の賞品はモーリスのギターですね。例年表彰式の時に最優秀賞の賞品のギターが置いてあります。今年もそうでしたか。

エバラ: 会場のロビーにたくさんのギターが並んでいて、ステージの合間に試奏した感想を記入する用紙を頂きました。一番気に入ったギターはどれかという項目があったのですが、発表の時に、最優秀賞の人が選んだというギターが運ばれてきて、「僕と同じギターを選んだ人がいるんだなー」と(笑)。その直後、自分の名前が呼ばれて驚きました。

ー賞品のギターを見て、そのギターを選んでいない人は自分が最優秀賞ではないとわかってしまうのですね。

エバラ:僕は、選んでいながらわかっていませんでしたが(笑)。そうかもしれませんね。
Maton
ーこれまで最優秀賞獲得者はアメリカのウィンフィールドでのコンテストに出場しています。今年の最優秀賞は無いようですね。

エバラ:はい。コンテストの詳細に書いてありました。でも本音ではものすごく出場したいです。せっかくの世界一の大会ですから、どうにかして出てみたいと思っています。

ーウィンフィールドのコンテストは個人で申し込めるものなので、出場しようと思えば出れるものだとは思います。しかし、渡航費などいろいろ課題がありますね。

エバラ:金銭面も問題かもしれませんが、個人で行った場合、関係者のみなさんに同行していただけない分、盛り上がりに欠けてしまうのだとしたら、それこそもったいない気がしてしまいます。せっかくなら日本のフィンガー・ピッキングを盛り上げてきたみなさんと一緒に、色々な思いを携えて行ける方がいいでしょうね。


前のページ 1  2 3 次のページ


エバラ健太

http://ebarakenta.com

1983年東京生まれ。
2010年アンジェラ・アキのオープニングアクトをつとめ、本格的な音楽活動を始める。
同年ミニアルバム「GIFT」リリース。
2011年シングル「納豆ワルツ」、アルバム「BOND」、ミニアルバム「RIVER」リリース。
同年「月刊ソングス」9月号よりシンガーソングライターエバラ健太の「Songs!!旅する日本ウロウロ」連載開始。
2012年アンジェラ・アキ7ndアルバム『BLUE』、2013年7月発売シングル「夢の終わり 愛の始まり」にて収録曲のアレンジとギターを担当。
同年ミニアルバム「Feeling」「WORLD」リリース。
2013年「きみの元気は僕の元気さ ファイト!」でお馴染みニプロのCMソング「みんな元気!」にてボーカル・ギターを担当。
2013年初の教則本「オリジナルソングを弾き語り!!シンガーソングライター入門」をドレミ楽譜出版社より発売。
REVIVE JAPAN CUP 2013にて「侍BLUE」がグランプリ受賞。
2015年フィンガー・ピッキング・デイ最優秀賞、オリジナルアレンジ賞を獲得。


ニューアルバム「7」
7

発売時期:2015年5月28日(木)
収録曲数:7曲+ボーナストラック1曲(計8曲)
販売価格:¥1,800(税抜価格¥1,667)


01.「Island Hopping 」Martin D-18GE
「Morris FingerPicking Contest 2015」最優秀賞受賞曲。

02.「Elephant Walk」Sugita Kenji
アルバム『7』の為に書き下ろされた新曲。

03.「螢」Sumi
エバラ健太の第2の故郷徳島は小松島市で夏の夜に生まれた楽曲。変則チューニング。

04.「Honeymoon Rag」Gibson LG-2
6弦のハープウクレレを購入した際に自然と生まれた1曲。アルバム『7』の為に、新たなアレンジが施された。

05.「Tell Her I Love Her」Maton EA80
「TC-Helicon VoiceLive3」使用ループ曲。

06.「In the Wind」Yamaha FG-200
アルバム『7』の為に書き下ろされた新曲。

07.「THRILLER」Morris FH-101
「Morris FingerPicking Contest 2015」最優秀賞・オリジナルアレンジ賞受賞、マイケル・ジャクソンカバー曲。
Written by Rod Temperton ©1982 by Rodsongs All Rights Reserved.

+ Bounus Track「Cozy Wood」Rafael Roman
メガネのタナカ天然木のメガネwood BY TANAKA CMソング。

特設サイト







Acoustic Guitar World

トップページ l インタビュー l ニュース l イベント l 電子書籍 l レビュー l EPUBについて l facebook l Twitter 
Acoustic Guitar World について Copyright © Acoustic Guitar World All Rights Reserved.