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 ー曲作りですが、どのような方法で作られるのでしょうか。 
 
逆瀬川:最初に表現したい感情があって、その感情を呼び起こす音を探っていきます。中国やマレーシアでワークショップをしたのですが、参加者は理論はしっかり勉強してるし、ギターもすごく練習してるんです。それでも曲が作れないと言います。どうやって曲を作るのかというのは、ワークショップの質問では一番多いですね。でもこれは教えるものではないと思うんです。ギターありきで考えるのではなく、自分の表現したいことが最初にあって、その後に何を使うかということなんです。それが鉛筆であったり、筆であったり、カメラ、ピアノ、ギターなのかもしれません。いろいろな媒体があるので、表現したいものがあれば何かで作れると思うんです。まず、表現したものがあるのかということが大切です。 
 
ー表現したいものというのは情景などが浮かんでくるのでしょうか。 
 
逆瀬川:僕は感情が先なんです。小さい頃、大きな森の中に住んでいました。深くて怖い感じなのですが、怖くても見てみたいとか、ほっとするとか、畏怖のような感覚と守ってくれるような感覚とが共存するような時がありました。この気持ちを捉えたいんです。ファーストアルバムは正にその気持ちを捉えるために曲を作っていったという感じです。 
アルバムにはもっとシステマチックな作り方もあります。自分の表現したいものがコアにあって、それに付け足すように周りにポップな曲を配置すると、全体の中でいいスパイスになります。他にもビート系のものがあればいいなとか、そういった遊びの要素を盛り込みます。このように、核となる曲が5曲くらいあって、その核を補助するような遊びの要素が入った曲が5曲あれば10曲になります。そうすることで、コンセプトがしっかりした上でバリエーションを豊かにすることができます。 
 
 ーアルバム全体として見るんですね。 
 
逆瀬川:そうですね。アルバムはテーマ全体を考えて作りますが、その中にある曲は別々のタイミングでできることが多いです。「この曲をアルバムのあの位置に置こう」と思って作るのではなく、1曲ずつ作ってその中でストーリーが似てるもの、根底にあるものが似ているものをチョイスしてアルバムに収録していくことが多いです。 
 
ーセカンドアルバムも少し前にリリースしましたね。 
 
逆瀬川:はい。もう2年半前になります。「Short Stories 希望の大地」とうタイトルです。ファーストアルバムは「Short Stories 生命の森」です。最近はミニアルバム「Live is beautiful」を出しています。このミニアルバムは僕のコンセプトの「Short Stories 」に入らない曲を収録しています。 
 
ー次のフルアルバムは考えているのでしょうか。 
 
逆瀬川:考えています。最近YouTubeに映像をアップをしていて、これがすごく楽しいんですが、こうやってネットでアルバム単位ではない形で音楽を表現していくというのも一つの形だと思います。アルバムとしてまとめてリリースするのではなく、曲ができる度にアップしていくという方法ですね。それは今後も続けていくと思います。 
その上でアルバムの意味を考えた時に、アルバムでは一つのコンセプトがあって、表現したい物語を詰め込むという創作の面白さが味わえるようにしたいと思うようになりました。次のアルバムは、今のYouTubeの活動が落ち着いたら本腰を入れて作ろうと思っています。 
 
ーYouTubeは毎日続けてアップされていましたね。どのようなきっかけで続けてアップされたのでしょうか。 
 
逆瀬川:お客さんがライブで僕を見て、家に帰ってからも僕の音楽に触れる機会があったらいいなと思って。自分のの曲をもっと聴いてもらうためにはYouTubeが良いと思いました。あとライブだと自分の手の届く範囲の人としか会えませんが、YouTubeだと何十倍、何百倍の人に見てもらうことができます。1回がんばれば将来的にたくさん見てもらえる可能性があります。そこで、僕はYouTubeは後発組になりますが、今やらなきゃ、と考えました。 
でもよく聞かれるんですよ。YouTubeに曲をたくさん上げてしまって食べていけるのかと。僕は確かに音楽を生業にしていますが、どうやって食べていくかはひとまず置いて、人に届けられるツールがあるなら、それはやるべきだと思うんです。それがお金になろうがなるまいが、伝えるということが大切です。伝えるのによりいい方法があるのであれば、やらない理由はありません。 
  
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 逆瀬川剛史  http://blog.livedoor.jp/takeshi_sakasegawa/
 
  
2009年1stアルバム「Short Stories 生命の森 」リリース。 
2013年2ndアルバム「Short Stories 希望の大地」リリース。
 
2013年上海ツアー、台湾ツアーを行う。 
2014年シンガポール・クアラルンプール・北京・西安・香港・ソウルを周る大規模なアジアツアーを展開。
 
2015年ミニアルバム「Live is beautiful」リリース。 
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          「Live is beautiful 」 
           
                      
          
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          販売価格:1,200円(税込) 
           
1.旅立ちの朝 (Parting Morning) 
2.絆 (Chain) 
3.Reflection 
4.光風 (Hikarikaze)(Hikarikaze) 
            
          CD購入サイト(プー横丁)  
           
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        「Short Stories 希望の大地 」 
                      
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        販売価格:2,571円(税込) 
           
1序にかえて(Preface) 
2いつか、ずっと昔(Sakura) 
3灰色の世界(The gray world) 
4旅風(Journey's wind) 
5霧雨(Kirisame) 
6約束のしらべ(The promised melody) 
7虹の彼方(Nijinokanata) 
8ワイプアウト(Wipe Out) 
9レクイエム(Requiem) 
10月下の狼(A noble wolf) 
11すべての人へ(Revelation) 
        
          CD購入サイト(プー横丁)  | 
       
       
       
       
       
 
 
 
 
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