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ギタリストインタビュー〜I/GO倶楽部
丸山ももたろうと古橋一晃によるアコースティックギターデュオ、I/GO倶楽部。フォーク、カントリー、ブルーグラスなど幅広いジャンルに精通し、独自の音楽を生み出す二人にデュオ結成や音楽観、活動内容などをお話いただきました。

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ーI/GO倶楽部はいつ頃から活動を始めたのでしょうか。

丸山ももたろう(以下、丸山):2016年6月に八重洲口のお店で初めて一緒にやりました。(古橋)一晃と初めて会ったのは14,5年前だと思います。共通の友人で、亡くなったマンドリンの宮崎勝之さんが一晃と一緒にユニットをしていて、それに僕が一緒にやったりはしていました。三人で一緒に何かやろうという話もしていたのですが、2014年に宮崎勝之さんが亡くなり、その後二人でやろうかという話をするようになりました。

古橋一晃(以下、古橋):それでももさんから声をかけてもらい、やることとなりました。

丸山:タイプの違うギタリストで、僕はももかん(丸山ももたろう&石井完治)以来ギターデュオをやってなかったし、久しぶりに面白い相方が見つかったという感じです。 -「I/GO倶楽部」という名前はどのように決めたのでしょうか。 丸山:最初「I Go」として、さあいこうぜ、みたいな感じでの「IGO」でした。そうしたら最初に出演したお店のマスターが僕の先輩なんですが、その方から「IGO」だったら「囲碁」じゃないの、という話になり、おじいさんたちが集まる「囲碁クラブ」みたいな感じでいいんじゃないのと言われて(笑)。

丸山:それと、ももさんが白いシャツで、僕が黒いシャツで、オセロだと芸人でいたし「囲碁」でいいんじゃないのという感じでした。そこから「I」と「GO」の間にはスラッシュを入れたりとか付け加えました。

ーどのような楽曲を演奏しているのでしょうか。

丸山:今はカヴァー曲が中心ですね。僕は年代的にフォークの世代で、歌ものもやります。ももかんでは9割インストでしたが、今は歌とインストが半々くらいですね。一晃はカントリー、ブルーグラスを通ってますがフォークを知ってるし、フォークのルーツにはカントリーなどもあるので違和感はないですね。
カヴァー曲はギター二人で原曲とは違う雰囲気のアレンジにしています。一晃は英語で歌えます。僕がやっていたももかんやゴンチチ、DEPAREREのようなインストだけの楽曲ではないです。

ー現在はどのような活動をされていますか。

古橋:今のところ月に1回や1,2ヶ月の間に固めてライブをしています。今は関東近郊が多いですね。
今はいろいろなサポートがあり、「TRI BARREL」(河合徹三[ベース] 尾﨑博志[ペダルスチールギター]古橋一晃[ギター])というバンドの活動をしているので不定期です。

丸山:今まではあまり遠出はせず、二人とも京都出身なので関西あたりまででしたが、今年は四国、九州、中国地方にも行く予定です。
これからはオリジナル曲を作って、後々はアルバムも作りたいと考えてはいます。まだ具体的ではないですけどね。

古橋:CDは作りたいです。今はカヴァーをやってますけど、オリジナルも必要ですよね。

丸山:アルバムを出すとしたらインストになるかもしれません。歌のオリジナルを一晃は作ったことある?

古橋:ないですね。僕はこういう活動をするという頭がなかったんです。バンドマンというか、サポートでの活動をずっとやっていました。

丸山:僕もどちらかといえばそうですね。

古橋:書きためた曲はないし、プレイヤーに専念していました。CDを出したいという欲がなかったですね。サポートでのレコーディングというのはたくさんありました。自分で出すことに興味がなかったですが、サポートの場は創作をしていることにもなるんです。

丸山:曲は作り出すとどんどんできてきたりしますね。ソロアルバムの時がそうでした。僕は曲を作るぞ、と考えて作るよりも、ギターで遊んでたら曲ができたのが多いです。あと僕は譜面に残しません。お客さんからTAB譜ないですか、といわれますがTAB譜を見て初見で弾いたりできません(笑)。五線譜のがいいのですが、残さないですね。自分のアルバムを作った時に、JASRACに登録するため五線譜を書いたことはありますが、それくらいです。




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I/GO倶楽部 プロフィール


丸山ももたろう http://shonan.cside1.com/index.shtml

1957年京都市生まれ。
1977年岸田智史さんのサポートとしてプロギターリストの道を歩み始め、以後多数のアーティストのライブ・レコーディングへ参加。
1984年松山千春さんの全国ツアーに参加(2000年8月迄)。
1996年初のソロアルバム「誰想彼」(たそがれ)発売。
2002年石井完治氏と「ももかん」ユニット結成。
2003年中川イサト氏プロデュース、ギターコンピレーションアルバム「Daybreak」へ参加。
2005年ビジュアル系中年ギターデュオ「ももかん」でCDデビュー、1stアルバム「momokan」発売。
2006年「ももかん」2ndアルバム「momokan2」発売。
2007年4月松山千春コンサートツアーに復帰。
2007年11月待望のソロセカンドアルバム「夢の中でも」発売。
2016年古橋一晃とギターデュオ「I/GO倶楽部」結成。
現在ライブサポートを中心にスタジオワーク・ソロ活動・セッションレッスンクリニック等幅広く活動中。


古橋 一晃 https://kazuaki-guitar.jimdo.com

1973年京都生れ。
13歳より独学でギターを弾き始める。
1992年~2005年、京都のカントリーバンド「永冨研二 & テネシーファイブ」に所属。日米のカントリー系ミュージシャンとのセッションを経験。
'98 テネシー州親善大使、'99 Nashville にて「Grand Ole Opry」「ライマン公会堂」に出演。
3枚のアルバムに参加。
2005年春より上京。
マンドリンプレイヤー、宮崎勝之氏とのDUOアルバム「Woody Talkin'」ではギターとマンドリン2本だけのインストアルバムを2011年に発売。
2013年、河合徹三(Bass)尾崎博志(Pedal Steel Guitar) とのインストアルバム「TRI BARREL/詩のかけら」を発売。 ライブ活動も精力的に行っている。
2016年古橋一晃とギターデュオ「I/GO倶楽部」結成。
現在、レコーディング、ライブ、コンサート等 サポートミュージシャンとして活動中。







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