【各曲解説】
1.Daily Growing
使用ギター:M-Factory
直訳すると日々の成長となります。この1,2年くらい日々成長してるな、と感じることがたくさんありました。自分もそうですが、人に対してもです。子供を見てもですね。後ろに下がったかな、と思うことがあってもそれが進んでいるということもあります。この日々成長していくということが物事の本質と思い、そうありたいと思いました。ライナーノートには「誰も知らない朝を迎え、そして今日も歩み出す」と書いてます。こうありたいとか自分が思い描いていたことだけでなく、思いがけないことや、その時出会った何かが自分を成長させてくれるきっかけになります。
2.M's cafe
使用ギター:Beneteau Guitars
埼玉県南浦和の「ライブ&カフェ宮内家」に贈った曲です。宮内さんは僕が駆け出しの頃から目をかけてくれて、ライブパフォーマンスを鍛える場を提供してくれた大事な家族のような存在です。ずっとありがとうの気持ちを伝えたかったので、ここはミュージシャンらしく音楽で気持ちを伝えようと宮内家の曲を作り収録しました。
3.Someday
使用ギター:Gibson LG-1
10年くらい前に書いた曲です。いつの日かこうなったらいいな、こうありたいなという僕の気持ちです。未来に向けた自分なりのメッセージソングのような気持ちで作りました。
当時こんな風になりたい、こういうことをしたいと思ったことを、10年たった今だからこそ感じることがたくさんあって、この曲の意味合いさえも変わっています。これから先も意味合いやこの曲に対する気持ちはどんどん変わっていくのではないかと思ってます。そういう意味で大事にしたい1曲です。
4.Joker
使用ギター:Gibson LG-1
格好良い曲を作りたくて作りました(笑)。イメージ先行というよりはフレーズ先行で作っています。Youtubeにアップした時期が映画の「Joker」の上映とかぶったので、映画の曲ですか、とよく言われましたが全然関係ありません(笑)。とにかくギターならではの格好良さのフレーズを作りたかったんです。フレーズを考えていた時に、Jokerとか道化師とかそういったワードが浮かんできたので、少しコミカルなフレーズを入れたりして、格好良いだけではなく、面白い雰囲気も付け加えました。矢後の曲で随一の格好良い曲です。
5.若草のころ
使用ギター:M-Factory
これも古い曲で、7,8年前に作りました。当時ギタリストになりたいと思って引っ越してきて、その年の春に作った曲です。なのでこの曲の季節は春です。僕は学生時代北海道に住んでましたが、とても寒いんです(笑)。こちらに来て春の暖かさがとても沁みました。春は出会いと別れの季節です。全く知らない街に来て、知り合いが少なくここで今日から生きていくということを考えると、期待が半分、不安も半分でした。これらが入り乱れていたので、春の暖かさが輪をかけて身に沁みました。電車から見える菜の花を見て涙が出そうになりましたね。そんな時に出来たセンチメンタルな曲です。
6.85のクリスマス
使用ギター:Beneteau Guitars
収録するか悩んだ曲です。5月発売なのにクリスマスの曲を入れていいのかなと(笑)。でも思い切って入れました。クリスマスはいろいろな人との思い出が詰まっていて、僕にとってクリスマスはとても感慨深いんですね。「85のクリスマス」というとふざけたタイトルと思われるかもしれませんが、大真面目な曲です(笑)。
7.きみとみたゆめのはなし
使用ギター:OKITA Guitars Model Classic
主人公がいる、素敵な物語をほのめかすようなタイトルです。作品で初めてクラシックギターを使いました。元々はスティール弦ギターで作った曲ですが、収録前にどのギターを使おうかと考えている時に、たまたた沖田ギターに行ってクラシックギターを弾かせていただいたのですが、この曲の物語性を引き出すにはこれ以上ないくらいピタッとはまりました。それで、そのままクラシックギターで収録しました。独特なやわらかな音色で、スティール弦ほどパリっとしないですがナイロン弦特有の凛とした感じや減衰の感じはすごく哀愁があります。
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