7.きみとみたゆめのはなし
使用ギター:OKITA Guitars Model Classic
主人公がいる、素敵な物語をほのめかすようなタイトルです。作品で初めてクラシックギターを使いました。元々はスティール弦ギターで作った曲ですが、収録前にどのギターを使おうかと考えている時に、たまたた沖田ギターに行ってクラシックギターを弾かせていただいたのですが、この曲の物語性を引き出すにはこれ以上ないくらいピタッとはまりました。それで、そのままクラシックギターで収録しました。独特なやわらかな音色で、スティール弦ほどパリっとしないですがナイロン弦特有の凛とした感じや減衰の感じはすごく哀愁があります。
8.流星に祈る
使用ギター:Beneteau Guitars
ラブストーリーというか、もっとピュアな、流れ星に祈る乙女の気持ちです。
9.Maiden Voyage
使用ギター:M-Factory
これも古い曲です。ハービー・ハンコックの同名のタイトルの曲が有名ですね。日本語タイトルは「処女航海」です。初めて大海原へ出て、まだ見たことのない所、新しいチャレンジなど期待と不安を抱えながら航海をするというメッセージ性のある曲です。この曲は期待に満ちた処女航海です。
10.elevation
使用ギター:Beneteau Guitars
上昇してくるという意味ですが、感情、気持ちの高ぶりを表しています。込み上げてくるエネルギーというのは人間の原動力の大きな根源の一つだと思います。そういったものを情熱的に描けないかと思い作ってみました。
11.Hope
使用ギター:Beneteau Guitars
望み、期待、未来への意志です。これも人を動かす大きな力だし、それを信じて日々生きて行くというのは、生きる意味にも等しい大きなテーマだと思います。壮大なテーマなので、曲調もスケール感があります。
ーレコーディングはどのようなスケジュール感でしたか。
矢後:今回は4日間でのレコーディングです。1日2,3曲のレコーディングなので、結構ゆったりめなスケジュールでした。3枚目の制作で場数としてはまだそれほどでもないですが、自分なりに前のレコーディングを踏まえて今回はこうしたい、こうしたらどうなるかなど、今まで余裕がなくてできていなかった部分も攻めたいと思いました。いろいろ試しながらじっくりできましたね。前回まではレコーディング慣れしていなくて、弾くので精一杯でした。
少し気持ちに余裕を持ちながらレコーディングに向き合えたので、リスナー目線というものを強く意識して作れました。
ージャケットもこれまでと違う雰囲気ですね。
矢後:ジャケットデザインはギタリストのまるやまたつや(MEREYAMO)くんです。前回に引き続きですが、今回はアルバムタイトルが「invisible」と決まっていたので、それを考慮しながらデザインをお願いしました。一見ポップなデザインですが、北欧感を取り入れて独特な質感に仕上がってると思います。かなり自分の理想に近いものになりました。
アルバムジャケットにはトレンドがあるようです。そういったことも意識したデザインになっています。
ーまだコロナ禍で自由に活動がしにくいですが、今後はどのような活動を考えていますか。
矢後:最近はインスタグラムに力を入れていて、順調にフォロワーが増えています。フォローされてるのは海外の方がとても多いです。海外のソロギターファンの多さを感じます。海外での楽譜販売も少しずつ増えてきました。インスタグラムの効果ですね。
ー海外はどの国の需要が多いのでしょう。
矢後:インスタグラムは日本の次がアメリカ、インドネシアです。台湾、ブラジルも多いですね。コロナ禍のせいでライブはできなくなりましたが、映像などやることはたくさんあります。今後はグローバルな展開を考えてますし、今まで聴いたことの無い若い年齢層の方たちにも発信していきたいですね。今までのようにライブツアーをやるのは難しくなるかもしれません。
ー最後にファンの方たちにメッセージをお願いします。
矢後:こんなタイミングですが無事にアルバムがリリースできたのは応援してくれるファンの方々のおかげです。こんな渦中だからこそ、アルバム制作時の強い思いとして、聴いてほっこりしたり、笑顔になれたり、心地よく楽しめる音楽を提供できたらと思いました。ライブやツアーはしばらくはできないと思うのですが、だからといってネガティブにならず、僕の音楽に触れて前向きな気持ちとか、ちょっと一息付いたり、活力が生まれてきたとか、僕の音楽が日々のみなさんの気持ちに少しでも効果が出たらうれしいと思います。ライブはできないですがその分ネット上での配信などをしたり、今までより作品を作るスパンを早めてもっと楽しんでいただけるよう考えていますので、変わらず僕の音楽を聴いていただけたらと思います。皆様元気でお過ごしください。
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