ーギターを始めたきっかけを教えていただけますか。
龍藏Ryuzo:大学生の時になんとなくやってみようという感じで始めました。父がクラシックギターを弾いていたので、クラシックギターから入りました。
ークラシックの曲を弾いていたのですか。
龍藏Ryuzo:最初は曲を弾いてなかったんです。父の教則本を見てひたすら基礎練習をしてました。でも楽しくなくて(笑)。その後鉄弦のギターを買って、J-POPの弾き語りをしていました。
ー元々はウェイトリフティングをやっており、日本記録保持者と聞いています。これはいつまでやられてたのでしょうか。
龍藏Ryuzo:高校に入ってから始めて大学を卒業して社会人で活動をしたのですが、1年ほどで引退しています。
ーギターを始めた時はまだウェイトリフティングをしていたんですね。
龍藏Ryuzo:そうですね。ギターは完全に趣味で始めたものです。ウェイトリフティングをやめて1年後くらいにギタリストになろうと思い、東京の音楽の専門学校に行きました。
ー音楽学校に入った時は、どのようなギタリストになりたいと思っていたのでしょうか。
龍藏Ryuzo:漠然とスタジオミュージシャンがいいと思ってました。この頃はアコースティックギターではなく、エレキギターでした。ギターを始めた時、アコースティックギターは1年くらい弾いて、すぐにエレキギターになってたんです。音楽学校もエレキギターでスタジオミュージシャンになるために知識や技術を磨いていました。
ーエレキギターだとピックで弾いてましたか。
龍藏:そうですね。この頃は指弾きは全くしてませんでした。ここで勉強した後、お客さんのカラオケに合わせて伴奏する仕事があったのですが、これが楽しくてしばらくここでギターを弾いていました。そのうちヤマハのギター講師も始めて、この二つをしばらく続けていました。
ーいつ頃からアコースティックギターにシフトしたのでしょうか。
龍藏Ryuzo:以前はエレキギターの生音が隣に聴こえてしまいそうなアパートにいたんです(笑)。5年くらい前に引っ越してからアコースティックギターを弾くようになり、Youtubeに動画をあげるようになったんです。アコースティックギターに替えるつもりはなかったのですが、Youtubeが伸びてきて、アコースティックギターに替えていきました。
ー2016年にフィンガーピッキングデイに出場されて、優秀賞を獲得しています。アコースティックギターを始めてそんなにたってなかったのでしょうか。
龍藏Ryuzo:そうですね。アコースティックギターを始めてすぐで、指弾きの修行をしないまま申し込みをしたら予選を通り、本選でも賞をいただきました。僕が一番驚いてます(笑)。周りがみんなうまくてびっくりしましたね。人生であんなに緊張したのは初めてで、指がふるえながら演奏していました。もう出たくはないですね(笑)。
ーこの頃からアコースティックギターで行こうと考えたのでしょうか。
龍藏Ryuzo:まだそうでもなかったです。2017年にRolling Aheadの田中さんからサポートの話をいただき、何かやろうという話になりました。2018年にYoutubeで人気が出てきてTAB譜も売れてきたので、それを生かした方がいいという話になり、どんどん進んでいきましたね。この頃から本格的にアコースティックギターをやろうと思いました。
|