ー6月14日に3rdアルバム「BALLAD~Acoustic Guitar Solo~」がリリースされました。バラードをテーマに選んだのはどのような理由でしょうか。
龍藏Ryuzo:元々バラードを弾くのが好きです。1stアルバムはYoutubeにアップしている人気曲を集めたらアップテンポで激しい曲が多くなり、ギターもメイトンが中心でした。2ndアルバムはジブリアルバムを作りたいというのがまずありました。それで3rdアルバムでは元々やりたかったバラード集にしようと思ったんです。最初は1stアルバムで、聴いていて落ち着くようなアルバムにしたくてバラードを集めようとしていました。しかしいろいろと検討した結果、自分のベスト的なアルバムがよいということになったんです。
ーレコーディングはいつ頃行われたのでしょうか。
龍藏Ryuzo:ジブリアルバムのエンジニアにお願いしたくてエンジニアと自分のスケジュールが合わせてたのですが、予定していたスタジオが緊急事態宣言で使用できなくなり、あらたに別のスタジオを探しつつ、希望のエンジニアさんとスケジュールの合う
5月に入ってからのピンポイントの4日間でレコーディングしました。。
ーレコーディングはどんな感じでしたか。
龍藏Ryuzo:レコーディングは3日間で、1日5曲くらい録りましたね。4日目にミックス作業を行いました。レコーディングは神経を使います。普段から細かいところに意識を向けて練習しないといけないなと毎回痛感します。
あと、ガットギターのレコーディングが初めてだったのですが、難しかったのに驚きました。
ーレコ発の夏ツアーはコロナ禍で延期となってしまいました。ライブ数が多い予定でしたが、ライブについてはどのように思ってますか。
龍藏Ryuzo:自分はとてもあがり症なんです。以前はライブはしないというスタンスでした。CDを出すことになってからライブをやるようになりましたが、未だに慣れないですね。でもライブをやると上達にもつながります。ライブ当日は緊張がすごくて、逃げ出したくなるし、ご飯も食べられなかったりします。
ー先日配信ライブを拝見しました。あがっているようには見えなかったですね。
龍藏Ryuzo:やはり緊張しましたが、視聴者の皆さんがコメントをくれて、それを見ながら話せるのでMCはやりやすかったです。演奏した後の反応が見えないので多少不安は感じましたが、後半はいつも通りの感じでできましたね。
ー以前はウェイトリフティングで実績がありましたが、スポーツでの集中力などは楽器演奏に役立ったりしていますか。
龍藏Ryuzo:ウェイトリフティングは一瞬の競技なので、集中力を使うのも短い時間です。ギターは1曲を通して集中しなければいけないのが難しいですね。自分はその集中力が無い気がします(笑)。スポーツの集中とは少し違う気がします。
ースポーツがギター演奏に役立ったことはありますか。
龍藏Ryuzo:ウェイトリフティングの練習に比べるとギターの練習は苦ではないのはよかったかもしれません。基礎練習も好きですね。スケールなど2時間くらい続けたりします。僕の練習方法はスポーツマンぽいかもしれません。今の方が以前よりギターを触ってる時間が長いですね。
ーギターアレンジについて、どのようなことを意識していますか。
龍藏Ryuzo:歌の間のオブリ、アルペジオラインをなるべく目立たないようにアレンジしています。これは演奏もそうで、なるべく弱めに弾いたりしています。
最近やり始めたのは、以前はアレンジは原曲キーにこだわっていたのですが、原曲キーではなくソロギターに合わせたキーにするようにしています。そうするとメロディを高いところに持っていけて、オブリを低くすることができます。これでアレンジの幅が広がってきたと思います。あとはメロディラインでスライドやハンマリングなど、歌わせるニュアンスのテクニックをしっかりかけることです。これはアレンジというよりは演奏ですね。ここはすごく意識しています。スライドのスピードやハンマリングの強弱で結構変わるので気を使います。こういったアレンジを考えるのが楽しいですね。
ー報道ステーションのテーマソングに参加されてましたね。
龍藏Ryuzo:こーじゅんさんが作曲された曲で、僕はギターで参加しています。以前からこーじゅんさんとは親しかったこともあり、声をかけていただきました。
ー現在はソロでの活動が中心ですが、こういったサポートも慣れてるんですね。
龍藏Ryuzo:ソロよりサポートの方が得意ですね(笑)。今でもたまにサポートをしてますが、最近は忙しくなってきているのでお断りするケースも増えてきました。今はソロでガンガン修行したいですね。
ー今後の予定を教えていただけますか。
龍藏Ryuzo:コロナ禍でライブツアーが延期になってしまいました。これをどうするかや、配信ライブなどはまた考えてみたいと思います。今後はオリジナル曲にも取り組むかもしれません。自分だけで制作する楽曲だけでなく、共作して自分がアレンジするなどもあるかもしれません。来年はオリジナルアルバムを作れたらいいですね。あと海外も視野に入れたいです。
ー最後にギターファンにメッセージにお願いします。
龍藏Ryuzo:コロナ禍で先が見えにくいですが3rdアルバムを持ってツアーを周り、来年のオリジナルを見据えていきたいと思ってます。僕のアレンジ曲をどんどん弾いてほしいですが僕のアレンジは難しいので、ギターを頑張るのではなく楽しんで弾いてほしいです。
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