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ー使用しているギターについてお聞きしたいと思います。
小沼:まずガットギターはテイラーNS72CEで、「3.2&1」から使用しています。今回のアルバムではガットギターのレコーディングはEchizenギター(http://www.echizenguitars.com)を使用しました。
作曲に使ったのはトラベルギターと僕は呼んでいるのですが、バックがアーチだったり凝った作りのガットギターです。
-いわゆるトラベルギターというものは安いものが多いのですが、サイズが小さくても作りがしっかりしたギターのようですね。
小沼:僕は作り手の気持ちがこもったギターを弾きたいんですね。とりあえずなギターだと旅に持っていった時に、本格的なギターを弾きたくなってしまうんです。弾き心地や抱き心地も含めて、弾いて練習になるギターを、神戸の西垣さんという若手の製作家に無理を言って作ってもらいました。本格的なネックで、フレット数は少なくてもネック幅とフレット感は普通のクラシックギターと同じようにしています。19世紀ギターのサイズより少し小振りな感じですが、結構鳴るんです。これだと海外にも持っていきやすいし、気軽に自然の中で弾くこともできます。前に宮崎で滝のあるところまでボートに乗って、これで弾いていたこともあります。そういうのに便利ですね。
エレキギターはニューヨークの製作家エイブ・リベラさんのギターです。ギター製作家のレジェンドといえる方で、芸術品のようなギターです。ネックがガットギターと同じくらいの幅なので、ガットギターと同じ感覚で弾けます。通常のエレキギターとは別物ですね。アンプに出して音を出すという意味ではエレキギターですが、感覚はアコースティックです。
ーエイブ・リベラのネック幅は広く作ってもらったのでしょうか。
小沼:ネック幅が広いのはエイブ・リベラの特徴です。普通のエレキギターよりも弦間があるから指で弾きやすいですね。15年くらい前から持っていますが、表ではほとんど弾いていませんでした。ES-335ばかりでしたね。リハーサルでは使うことがあっても、この無骨な一筋縄ではいかないギターを使うのは無理だと思ってたんです。でもガットギターを弾くようになってから、エイブ・リベラも弾けるようになってきました。去年骨折した時もこれを弾いてましたが、病室で弾くにはちょうどいい音量なんです。ガットだと音が大きすぎるし、335だと小さすぎます。3ヶ月くらい仕事ができなかった時にずっと弾いてました。このギターと向き合うことができて、メインで使うようになりました。骨折が無ければ未だに335を弾いていたでしょうね。あと、今回のアルバムでは使用していませんが、Echizenギターのスティール弦もあります。
ー最後にギターファンにメッセージをお願いします。
小沼:ギターで良かったと思うことが何度もあって、まずどこでも弾けるということです。気軽にギターを持ってセッションできるし、ギタリスト同士というのは特別な感じがするんです。渡り歩く民族がギターやギター的なものを持っていろいろなところをジプシーしてたりする歴史がある楽器なので、僕はギターを民族楽器だと思っています。肌身離さず、移動先でギターを弾いているのが僕のギターの原点です。いろいろなところに旅をして、ギターがあればそれだけで仲良くなれる。ギターはいい楽器なので、もっとたくさんの人にギターを弾いてもらいたいです。ギターをずっと弾き続けて、身近なものであって、ギターとともに人生を過ごすということを見つけた人は幸せだと思います。
あとは、今までジャズに興味が無かった人もライブに足を運んでもらいたいですね。僕はアコースティック専門ではないですがアコースティックからインスピレーションを常にもらっているので、今までジャズを知らなかった人にも、ジャズの自由な感覚を体感してもらいたいです。ライブ会場でお会いできたらうれしいですね。この記事を読んでライブに来ましたという人が出てくるのを楽しみにしています。
【2014年9月29日鎌倉にて】
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小沼ようすけ http://www.yosukeonuma.com/
1974年、秋田県生まれ。
1995年、ヘリテージ・ジャズギター・コンペティション世界大会で3位。
1999年、ギブソン・ジャズギター・コンテストで優勝。
2001年にアルバム『nu jazz』でデビュー。
ソロアルバムからバンドや様々なミュージシャンのレコーディングに参加。
ライブ活動も精力的にこなす。
プロフィールの詳細はこちら→http://www.yosukeonuma.com/biography.html
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New Album「GNJ」
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小沼ようすけ new album「GNJ」
発売日:2014年10月22日
2001年、アルバム「nu jazz」にて鮮烈なデビューを果たしたギタリスト小沼ようすけ。その後6枚のアルバムをリリース、ジャズだけにとどまらないジャンルを超えて魅力を放つギター・サウンドと、誰もが認める確かなテクニック、そして誰からも愛される人柄から日本ジャズ・シーンにおいて不動の人気ギタリストの座を確立した。
そして小沼ようすけ4年ぶりのニュー・アルバム「GNJ」はT5Jazz Records移籍第一弾。
タイトル「GNJ」はGreen Note Jazz の略。ジャズの音を表すBlue Noteに、小沼ようすけがここ数年意識しているオーガニックでナチュラルな音を掛け合わせた造語「Green Note」。そして、小沼ようすけの原点であるジャズをこれまで以上に意識しつつ、デビュー・アルバムである「nu jazz」から発展し、今年40歳を迎える小沼ようすけが新たに原点回帰的なスタートを切ろうというタイトルが「GNJ」(Green Note Jazz)なのです。
これまで以上に、グルーヴィーで、メロディアスで、ジャズしている小沼ようすけサウンドをご体感ください。
収録曲
1 Jungle
2 June 7th
3 Bamboo / Tonlé Sap
4 Impressions
5 Super Moon
6 What A Wonderful World
7 Sketch Of 60s
8 I Think It’s Going To Rain Today
9 Explorer
Personnel
小沼ようすけ - guitar
金澤英明 - bass
鈴木正人 - bass
坂田学 - drums
仙道さおり - percussion
Recorded at LANDMARK STUDIO on June 18-19, 2014
【CD】(HQCD仕様)
品 番:T5J-1006 価 格:2,400円 + 税
【USB】(完全生産限定盤)
品 番:T5J-5006 価 格:3,000円 + 税
内 容:
・24bit/96kHz FLAC
・320Kbps MP3
・Jungle (excerpt) Music Video
・デジタルブックレット(PDF)
【デジタル配信 (ハイレゾ: 24bit/96kHz FLAC) 】
価 格:2,700円 + 税
【デジタル配信】
価 格:2,000円 + 税
T5Jazz Records http://www.t5jazz.com/p/t5j-1006.html
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小沼ようすけ new album 発売記念ライブ
「The Road to GNJ」
2014年12月22日(月) 渋谷 duo MUSIC EXCHANGE
OPEN 18:30 START 19:30
ADV.¥4,800- DOOR.¥5,300-(税込み/1DRINK別)
*未就学児童入場不可
*学割¥1,000(会場にて学生証提示の上、キャッシュバック致します。)
【出演】
小沼ようすけ(Gt)
金澤英明(W.Bass) / 鈴木正人(E.Bass) / 坂田学(Ds) / 仙道さおり(Per)
アルバムタイトルはGreen Note Jazzの略。ジャズの音を表すBlue Noteに、オーガニックでナチュラルな音を掛け合わせた造語「Green Note」。
小沼ようすけの原点であるジャズをこれまで以上に意識しつつ、今年40歳になる節目にデビューライブ会場であるduo music exchangeにて、原点回帰ライブを開催する。
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