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ギタリストインタビュー〜塚本浩哉
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ーソロでの演奏とパーカッションとのデュオはスタイルなども変わってきますか。

塚本:そうですね。デュオではリズムを任せられるところがありますし、2人だとメロディの後にインプロのセクションを作り出せます。そうすることによって自由度が高くなります。ソロだとフリーになっても発展させにくい所がありますね。

ーこれまでバンドで演奏していた感覚かもしれませんね。ずっとソロで演奏しているとそういった発想はあまり出てこないかもしれません。

塚本:そうかもしれませんね。ソロだけに限らず、機会があればいろいろなことをしてみたいですね。

ー今はどのくらいの頻度で日本で演奏しているのでしょうか。

塚本:今は年に1回くらいですね。
塚本浩哉
ーどのようは方法で曲作りをされていますか。

塚本:作ろうと思って作りますが、そう思っても出てこない場合もあります。高校生の頃はいろいろなものが浮かんできたのですが、最近は粘らないとなかなか出てきません(笑)。ほとんどメロディとコードは同時に作ります。
ソロを始めてからはチューニングはDADGADだけで演奏しています。バンドの時はスタンダードです。

ーソロだとDADGADが演奏しやすいのでしょうか。

塚本:たまたま見つけたんですね。いろいろと探っていたらすごく自然に感じたんです。曲のアイデアも湧いてきやすいんですね。

ーアルバムは伊藤ゴローさんのレーベル(333DISCS http://333discs.jp)から出されていますね。

塚本:はい。9月に「Places」というニューアルバムも出ました。ソロが3曲と、パーカッションの武石さんとのデュオが6曲です。

ーその他にもアルバムも多く出ていますね。

塚本:333DISCSでのリリースは前作からですが、以前からバンドで3枚出していて、ソロは今作が3枚目です。

ー歌っているアルバムもありますね。

塚本:そうですね。「Heartland(ハートランド)」では歌っています。新作の「Place」では歌詞はなく、メロディに重ねて歌っています。

ー以前から歌っていたのでしょうか。

塚本:中学時代に弾き語りをやっていたくらいですね。

ー今はCDを日本のレーベルからリリースされていますが、アメリカではどのように販売されているのでしょうか。

塚本:自分でCDを持ち帰って販売しています。アメリカはオンラインばかりでCD屋さんがありません。自分で手売りになりすね。

ー日本ではまだCDの割合が大きいようですが、アメリカではやはりCDが少ないようですね。

塚本:ミュージシャンにとってはCDが売れる方がいいですね。ライブなどで販売できればいいと思います。ジャケットの存在も大きいですね。

ーCDを販売している店舗は少なくなっても、ライブ会場などでは売れるものでしょうか。

塚本:会場では売れますね。特に年輩の方などはまだCDを好みます。若い人はダウンロードが多いですけどね。

ーアメリカでの活動での活動の方がご自身にあっているのでしょうか。

塚本:日本ではどうしたらよいかあまりわかってないところがあります。日本のシーンというものもわからないので、今回のツアーでいろいろ聞いておきたいと思います。逆にアメリカの方がなんとなく音楽シーンがわかるというか、それもあってアメリカの方が楽ではありますね。

ーアメリカのソロギターの状況というのはどのように感じてますか。

塚本:有名なギタリストはきちんと活動できていると思います。ソロギターだけで人を集めてコンサートを行うというのは、演奏がすごく上手でも難しいと思います。みんな大変だなと(笑)。ピエール・ベンスーザンやトミー・マクマナスといったギタリストであれば人も集まります。それでも個人レッスンなども同時にしているようですね。
僕のライブは歌を入れたりと完全なソロではないとことがあるので、他のソロギタリストとは少し違うと思います。

ー活動内容としてはライブが中心ですか。

塚本:週末はどこかでライブをしていることが多いですね。あとギターを教えてもいます。

ー個人レッスンでしょうか。

塚本:個人レッスンもありますし、アンサンブルもあります。理論なども教えていますね。

ー最後に日本のギターファンにメッセージをお願いします。

塚本:自分自身をギタリストとはあまり考えておらず、いい曲を作り、いい音楽を届けたいという思いがあります。ギターのマニアックな部分も聴いていただきたいですが、それ以上に音楽全体を聴いてもらえたらと思います。

【2014年9月24日東京にて】
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塚本浩哉 http://www.hiroyatsukamoto.com

京都府生まれ。
大阪外国語大学(現・大阪大学)では、南米のフォルクローレ(伝統音楽や民謡)について研究。
2000年にボストンのバークリー音楽大学入学。
自己のバンド、INTEROCEANICO(インテルオセアニコ)を結成。
2003年、プロフェッショナルアチーブメント・アワードを受賞。
2004年、バンドのデビューアルバム"The Other Side of the World"をリリースし、アメリカ国内をはじめ、ヨーロッパ、南米などでも取り上げられた。
2006年、バンドの2作目、"Confluencia"、2008年には3作目 "Where the River Shines" を発表。
作曲家としては、アルゼンチンの映画 "Tierra de Destierra"(エドゥアルド・デ・ラ・セルナ監督)にも曲を提供。
2006年よりコロンビア出身のシンガーMarta Gomez(ビルボード最優秀ラテンアルバム・ノミネート)のプロジェクトにギタリスト、アレンジャーとして参加。
2011年にはアメリカの長寿音楽テレビ番組 "Horses Sing None of It!"にソロで出演。
同年アコースティックギター1本によるアルバム"SOLO"を発表。
2012年、日本語作品とインストゥルメンタルを織り交ぜたアルバム"Heartland"をリリース。
2014年、3作目のソロアルバム"Place"をリリース。

プロフィールの詳細はこちら→http://www.hiroyatsukamoto.com/biopagejapanese.html

New Album「Places」
Places


2014. 9. 19 333discsよりリリース

1.Black Canyon
2.Vuelta
3.Another Great Day to Be Alive
4.Confluencia
5.Mountain Song
6.Aiyanna
7.By the Sea
8.Cielo y Mar
9.Takibi


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