Acoustic Guitar World
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対談〜T-cophony & 谷本光
卓越した技術で独特な音楽を繰り広げるギタリスト、T-cophonyと谷本光。タッピングを得意とするなど共通点もあるが、その音楽性と活動内容は大きく異なる二人が古くから面識があることはそれぞれのファンも知らなかったことでしょう。二人の出会いからそれぞれの活動についての考え方を語り合う異色対談をお届けします。

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ーまずお二人はどのように知り合ったのでしょうか。

谷本光(以下、谷本):僕がT-cophonyのライブを見に行ったことがあるんです。10年くらい前ですね。

T-cophony(以下、T):そうですね。でもどうやってライブがあることを知ったんでしょう。

谷本:確かそのライブハウスのマスターに動画を見せてもらって、こういうギタリストがライブするんだよ、というようなことを聞いたんだと思います。ギターを2本使っていたり面白そうでしたね。

T:まだ活動を始めたばかりで全く無名だった頃ですね。僕はアコースティックギターの音楽を全く聴いていなかったので、谷本さんのことは知らなかったです(笑)。でもマスターからお客さんですごいギタリストが来てるよ、と言われて、谷本さんが話しかけてきた時は、失礼のないように僕も知ってるふりをしてました(笑)。それで帰ってから調べてみて、本当にすごい人だということを知りました。

ー谷本さんはファーストアルバムをリリースして2年くらいはたった頃の話ですね。

谷本:その後何度も食事とか誘ったのですが全然会ってくれないんです(笑)。

T:そうでした(笑)。でも、ライブ来てくれた御礼にと、一度谷本さんのインストアライブを見に行った事がありますよね。その時一緒に食事もしました。それ以降も度々誘ってくれたのに毎回断ってばかりで申し訳なかったです(笑) 確か最後に会ったのが6 年前でしたっけ。そのあと携帯電話を壊してしまい、連絡先がわからなくなり、何年も連絡をとってませんでした。

谷本:ぼくもT-cophonyが人嫌いなのを知ってるので(笑)、自分からは連絡してなかったんです。

T-cophony & 谷本光

T:今回久しぶりに会う機会を設けて頂いて嬉しいです。僕をわざわざ見にきたと言う意味では谷本さんは記念すべき最初の観客なので、ちょうど自分が活動10周年の今、再会出来て光栄です。

ー谷本さんは海外での活動が多くて今日も急に会うことが決まりましたよね。

T:僕は谷本さんしかアコースティックのギタリストと交流がありません。他のギタリストの事は余り知らないのですが、谷本さんはライブも見てますし曲も知ってます。確か当時、動画で見た「影と光(?)」がすごく格好よかったです。

谷本:ありがとうございます(笑)。僕はT-cophonyの演奏を見て、ジャスティン・キングに影響を受けたのかと思ってそう聞きました。でもジャスティン・キングを当時は知らなったと聞いて驚きました。こういったタッピング奏法はジャスティン・キングで知った人が多かったですからね。

T:確かに当時、友人とかは僕の奏法を見て誰々の弾き方に似ているなど、よく言われました。それでそれらの動画を見せてもらって、何となくその曲をその場でコピーして弾いてみせると友人にはオリジナルをやるより、そっちのがウケましたね(笑)。

谷本:そんなにすぐ弾けたんですか?

T:もちろん完璧じゃないですが、奏法が近いアーティストの曲は直ぐにそれっぽく弾けました。僕にとって当時のライブは実験的だったので最初にそうやってコピーした1、2曲を演奏して見せたりもした事があります。お客さんは単純にそっちの方が知ってる曲だから喜ぶので(笑) でも僕自身は好んで弾いていたわけではないので、今じゃ考えられません。

谷本:以前はそんなにギターを叩いてなかった気がするのですが。

T:今と同じくらいは叩いてたと思います。普通ギタリストは10年くらい続ければ進化とかすると思うのですが、僕は最初から今まで全然変わってません(笑)。

谷本:僕も変わってないかも(笑)。そういえば動画でもデビューから10年たっても変わらないって言ってましたね。

T:ちゃんと見てくれてるんですね(笑)。ありがとうございます。

谷本:ホームページは自分で作ってるんですか。ビデオもすごくいいですよね。

T:ありがとうございます。ホームページは最初は人に頼んでましたが、今は自分で作ってます。更新やフォームからの問い合わせには代理人が対応してくれてます。ビデオは完全に自分で作ってます。映像の編集が好きなんです。

ー二人とも奏法としてタッピングを多用するなど共通面も多く見受けられますが、活動面は両極端のようです。T-cophonyさんは楽曲を制作してアルバム、ダウンロード販売がメインであり、谷本さんは海外を含めてライブが中心です。

谷本:T-cophonyも海外で人気があるんじゃないですか。

T:アメリカ、ヨーロッパが中心でアジアでは知られてないです。日本、韓国、中国よりも欧米の方が知名度が高いようです。

そう言えば、僕は自分の曲ではドラムやベースが入ってることが多いのですが、谷本さんもそういったアンサンブルを入れたらいいと思うんですがどうですか?勿論ソロのままが良い曲もあると思いますが、ドラムなどを入れた方が良さそうな曲も多いと思います。

谷本:自分で叩くからいらないかな(笑)。あとギターファンはドラムが入ることにがっかりする人も多いんですね。

T:そこがよくわからないです。世の中これだけ多くの音が存在するのに何故使わないのだろうと思うんです。

谷本:音だけなら、多分ドラムが入った方が格好がいいと思います。見た目ではギターだけの方がいいと思うんですね。

T:たまに人のアコギの曲を耳にすると、勝手ながら、アコギ一本に無理にこだわってるように感じる時もあります。入ってたらもっと格好よくなるのにと。

谷本:僕は自分一人で演奏するのが好きだからというのもありますね。

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T-cophony http://www.t-cophony.com

2005年に楽曲をネット公開し、国内だけでなく海外からも好評を得る。
2007年にはPVも手がけ、2008年には全国CDデビューする。
MySpace、Youtubeなどで人気が高まり、2011年11月に「行列のできる法律相談所」に出演し、ダブルネックギターで「Closed」を演奏し大きな反響を呼ぶ。
2012年には全国デビューしたアルバムにギターソロ曲を追加した「Sharing the emotion Original」と2009年に発表する予定であった「Load before departure」をリリース。
2013年 「Pressed for time」をリリース。
2014年「Solitary walk」を全国リリース。
2015年「 Egolayten」リリース。

【Facebook】https://www.facebook.com/tcophony
【YouTube】https://www.youtube.com/user/z90strings

【10周年記念プレイリスト】
https://www.youtube.com/playlist?list=PLOlz5QOEgM3Z0Lu0HJBB3gTvxoi-0mJ3Q



「Egolayten」

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販売価格:2,160円(税込)

1. 144am
2. 2am balloon
3. X parsecs
4. Raccoon dogs and gate
5. Integrated
6. Transfer point
7. Future lost property
8. From distant yesterday
9. Archive
10. Closest moon
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谷本光 http://blogs.yahoo.co.jp/tanimotohikaru

2002年17才の時に「Thanks To Music!!」 でCDデビュー。
高度なテクニックで全国でライブ活動を行う。
バックギタリストとして、谷村新司・渡辺美里・夏川りみ・秋川雅史・松浦亜弥・平原綾香・千住明・alan・ジェロ・手嶌葵・より子らと共演。
2007年にセカンドアルバム「HEAVEN’S GRACE」をリリース。
アジアを中心に多くの国でも演奏活動を行っている。

【Facebook】http://www.facebook.com/tanimotohikaru
【Youtube】 http://www.youtube.com/hikarutanimoto
【My space】http://www.myspace.com/hikarutanimoto
【Twitter】http://twitter.com/hikarutanimoto
「Thanks To Music!! 」


1. 渡り鳥
2. Thanks To Music!!
3. シルクロードの風
4. 山へ行こう!
5. 影と光
6. 直感飛行
7. ストロング・スピリッツ
8. 渡り鳥~セッションバージョン
9. 淡色の想い出
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