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ーこれは個々で考え方が大きく違うようですね。アコギのインストを演奏する人は一人で完結する音楽を好む人が多いです。中にはアコギ中心のインストの曲でドラムやパーカッション、ベース等を入れる人もいますが、やはり少数派な気がします。
谷本 :たまにセッションなどするのは楽しいですよね。カホンなどは結構多いですが、アコギにドラムは合わない場合も多いと思います。T-cophonyのようなタッピングだと合うんですけどね。
T :谷本さんもタッピングが多いから合うんじゃないですか。
谷本 :今はタッピングはそんなに多用せず、少し入れる方のが好きなんですね。スパイスの一つして入れるのはいいかもしれないですが、ずっとドラムが入っているというのはあまり好きではないかもしれません。元々ロックが好きなのでドラムも好きなのですが自分の曲ではあまりいらないと思ってます。
自分の曲でドラムが入った方がいいと思ったところは、自分で頑張って叩きます(笑)。
T :ギターのボディで頑張らないでそれこそドラムを入れるところでは(笑)。
谷本 :なんででしょうね。自分で弾いていて楽しいし、お客さんも見ていて楽しいと思います。あと周りにドラマーの友達がいないから(笑)。
T :なるほど、確かに弾いてる方は楽しいのかもしれないですね。
ー音源で聴くのならドラムというのが自然なのかもしれません。谷本さんのように演奏能力があればドラムのパートも自分でこなし、ライブではそのテクニックもお客さんは楽しめるというのがソロギターの醍醐味の一つかもしれないですね。
谷本 :僕はレコーディングは時間をかけたりしたくないんです。その場にドラマーがいればいいですが、いなければ自分で演ってしまう(笑)。
T :僕は幼い頃ドラムをずっとやっていたので、入れるのも楽しいと感じるのかもしれません。
谷本 :キーボードやベースも入ってるし、それぞれ独特ですよね。僕はアコギ1本なんですが、自分で曲を作ると似通ってしまうんですよ(笑)。
T :それはわかります。
2013年に「Pressed for time」というアルバムをリリースしましたが、これで自分がアコギでやりたかったことはやりつくした感がありました。音質とか突き詰めればまだまだあるでしょうが、自分がアコギで表現したい音楽は全部出した気がします。その手の曲を作ろうと思えば作れますが、なんか似たような感じになってしまう気がして。それで今年(2015年)はギターの無い、打ち込みだけの曲を集めたアルバム「Egolayten」をリリースしました。
谷本さんも何か違うジャンルに挑戦してみれがいいんじゃないですか。
谷本 :ジャズに興味はあるんですよね。でもやるとなったら時間がかかるので、今の仕事を全部断って籠って練習したいです。
T :制作だけの期間を作ったらそれはそれで楽しいと思いますよ。
谷本 :そうですね。今も新曲を作ったりしますが、同じような曲ができると嫌な感じがしないですか。
T :確かにありますね。でも自分はそう思ったら公開せずに溜めておいたりします。似たような曲だなと思った時は、大体リズムと言うかビートが一緒で、速度だけが違うということが多いです。なので例えば8ビートや16ビートで作るのをやめて3 連譜に変えたりとか、根本的にリズム変えを意識すると、解消されますよ。たとえ、ギターだけの曲でも。
谷本 :なるほど。好きなコード進行とかはどうですか。
T :コード進行は意識してないですね。曲作りでも完璧を求めるタイプですか?
谷本 :そうですね。求めないですか?
T :それほどそこは神経質でもないと思います。
谷本 :T-cophonyの曲は暗くもなく明るくもないというイメージです。
T :それは意識してる部分なので嬉しいです。
谷本 :僕は明るい曲か暗い曲しか作らないんですね(笑)。オープンD、オープンDmとかですね。DADGADは使わないです。
T :昔は自分もオープンDをよく使ってました。でもチューニングはオリジナルが多いです。
谷本 :スパイダーカポを使ってますね。あれはどういう考え方ですか。
T :指を置いて鳴らしてみて、気持ちよかったらそこだけ押さえます。
谷本 :このチューニングでは無理があるから使ってるというよりはその音が欲しいから使ってるんですか。
T :そうですね。気持ちいいから使っています。
谷本 :いろいろな曲ができそうですね。今までどのくらい曲を作りましたか。
T :今itunesなどで販売しているのは300曲以上あります。高校生の頃に作った曲なども販売しています。
谷本 :それはすごいですね。僕は昔作った曲をずっと演奏しています(笑)。
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