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T：自分の曲を大切にしているんですね。僕は全部の曲を大切にできてないと思います(笑)。どうしても忘れたり、飽きたりする曲がでてきてしまうので、昔作った自分の曲を今も大切にできるのは尊敬します。
谷本：新しい曲を作ろうとすると似たようなのができてしまってダメなんですよね。数多く作れません。
T：なるほど。曲を大切にと言えば、確か以前イングヴェイ・マルムスティーンがインタビューで、自分のどの曲が一番好きですかと聞かれた時に「作った曲はすべて自分の子供のようなものだから決められない」と言ってて良い答えだなと思いました。自分にそれはないんです。
谷本：曲作りはこれまでと全く違う曲を作らなければいけないという考え方に囚われていて、今日はそこから解放された気持ちです(笑)。
 T：自分の曲が多いといろいろと客観視もできますよ。昔作ってお蔵入りにした曲とか今聴いてみると意外とクールに感じたりとか(笑)。僕は元々は自分が聴くために曲を作っているので客観的に聴けたら楽しいです。
曲数も多いので取りあえず古い曲も含め演奏の仕方を忘れないように日々、動画を撮影してYouTubeにアップするという作業を繰り返してます。まるでYouTuberのように(笑)。
谷本：たまにガリガリくんとか食べてみたら(笑)。T-cophonyがガリガリくん食べてる映像とかすごい再生数になるかもしれない(笑)。
T：谷本さんの活動はライブが中心、それもアジア圏、特に中国が多いみたいですが、中国の観客はアコギのライブに対してどういう感じなんでしょう。
谷本：すごく盛り上がりますが、じっくり曲を聴きますね。細かいテクニックにも注目します。
T：なるほど。日本もそういう傾向がありますよね。ライブとかでも曲をすごく真剣に聴いてる印象。僕自身は感覚で聴くタイプなので興味深いです。
谷本：T-cophonyの音楽はメロディー重視とかではなく、雰囲気ありきの気がします。欧米はそういう音楽が好きですよね。
T：確かにそうですね。細かい事は意識せず作ってるのですが、それでも特に日本のファンはすごく細かく聴いて感想をくれたり、作った僕以上に曲を大切にしてくれてる気がします。それは凄く嬉しい事です。勿論感覚で聴いてもらえるのも大歓迎ですが。
谷本：二人とも海外が中心ですが、欧米とアジアだと結構違いますね。アジアはギターが好きな人が多くて、ヒーロー扱いしてくれます(笑)。そういえばT-cophonyのファンがオリジナルみたいだけどそっくりな曲を演奏している動画ありましたね。
T：僕に影響受けたと公表してるギタリストは海外に何人かいますね。名前も似たような感じにして、似た雰囲気の演奏動画もUPされています。※Z-sonance, C-hope, Andre Kane等
谷本：僕が帽子をかぶってタッピングをしてる動画があるのですが、見た人が「T-cophonyかよ！」ってつっこんでました(笑)。
T：それはすみません(笑)。僕より前から活動しているのに。
ちなみに谷本さんは、今後もずっと音楽を続けようと思っていますか。
谷本：他の仕事は考えてないですね。音楽は続けるでしょう。ライブやイベントなどの演奏で活動をしていきたいと思っています。
T：僕は音楽をいつまで続けるかは正直わからないです。元々趣味みたいなものだったので。最近は絵にはまっていて、ちょうど先日出した「Egolayten」のジャケットも自分で描いてます。幼少期は画家に憧れていたので、今は再び絵に力を入れたいとも思っています。
ーミュージシャンや俳優が絵を趣味にして、個展を開いているケースもありますね。
T：そういうのは好きじゃなかったんですけどね。残念ながら自分がそういう風になってしまいそうです(笑)。
谷本：僕も音楽を趣味でやりたいという気持ちがありますね(笑)。ライブは好きですが、いい曲を作りたいとも思ってます。製作の時間の必要性を感じますね。
ー二人とも音楽活動を長く続けていますが、今後はいろいろ変化があるかもしれませんね。それでは最後にギターファンにファンにメッセージをお願いします。
T：最近出したEgolaytenも是非チェックしてみて下さい。
谷本：日本全国どこでも呼んで頂ければ伺いますので、ライブでお会い出来るのを楽しみにしています！
【2015年12月東京都内にて】
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