Acoustic Guitar World
ホーム インタビュー ニュース イベント 電子書籍 レビュー   無料メールマガジン
ギタリストインタビュー〜ペッテリ・サリオラ
スラム奏法を駆使した、テクニカルでありメロディアスでもある、世界中で人気のペッテリ・サリオラ。そのルーツやニューアルバムへの思いなど、様々な話をお聞きしました。
【写真提供:キングレコード】

Acoustic Guitar World vol.86電子書籍(EPUB)ファイルをダウンロード
1 2 3 次のページ
ーギターを始めたきっかけを教えてもらえますか。

ペッテリ・サリオラ(以下、ペッテリ):子供の頃の1980年代後半くらい、ロックが絶頂期でギターヒーローがテレビによく映っていました。スラッシュ、リッチー・サンボラを見て格好いいと思っていましたね。スーパーヒーローに憧れるのと同じように、ギターヒーローに憧れて、ギターを始めました。彼らとは随分違うギタリストになりましたね(笑)。

ー最初はどのような演奏をしていたのでしょうか。

ペッテリ_:ロックをやりたかったのですが、近所にエレキギターを教えてくれる先生がいませんでした。それで、親がクラシックギターの教室に連れて行ってくれたんです。ちょっと違うけどギターだからいいかと(笑)、そう思いながらクラシックギターを習い始めました。
ペッテリ・サリオラ
ークラシックギターはいつ頃まで弾いていたのでしょうか。

ペッテリ:7才から18才頃までです。セミプロレベルになるくらいまで通っていましたね。クラシックギターを練習しながら、10才頃からエレキギターも始めています。独学でブルースを練習したり兄から教わったり、エレキギターがメインになっていきました。高校生の頃はベースが好きになり、スラップ奏法でよく弾いていました。家にはベースがなかったので、ギターでスラップを弾いていましたね。
ヘルシンキのPop & Jazz Konservatorioという音楽学校は2007年にエレキギター・プレイヤーとして卒業しています。ここに在籍していた2003年、先生がマイケル・ヘッジスの「Aerial Boundaries」を聴かせてくれました。すごいアルバムだと思いましたね。自分のバックグラウンドであるクラシックギターと、エレキギター、ベースのスラップの全てを一つの楽器に統合できると感じました。それまではスティール弦のアコースティックギターはキャンプファイヤー用の楽器だと思っていましたので(笑)。衝撃の体験でしたね。

ーその頃からマイケル・ヘッジスのコピーをされたのでしょうか。

ペッテリ:そうですね。オープンチューニングのアイデアが画期的でした。家にあった古いアコースティックギターを使い、DADGADチューニングでスラップや、ハーモニクスを出せないものかと練習をしました。そうしていると、直感的に手首がスラップベースの動きをしはじめて、ここを叩けばバックビートのスネアように聴こえたり、ここはハイハットのように聴こえるとか感覚的に理解していきました。これらが今演奏している奏法の基礎になっています。
クラシックギターで習ったように最小限の動きを意識しており、キックドラムの音がほしいと思った時はここで、とかいろいろと考えつきました。19才くらいの時ですね。
最初はすごく乱暴な音でしたが、クラシックギターの経験があったので繰り返し練習すれば不可能と思えることもできるようになることがわかってきました。そのためには動きを最小限にし、最初はゆっくりと繰り返していけば、その内にあり得ないような動きもできるようになると確信しました。それを2ヶ月くらい続けましたね。半年から9ヶ月くらいすると、テクニックだけでなく曲っぽいものができるようになってきました。1年半後にはソロコンサートを行っています。この時にはファーストアルバムの曲の半分くらいが完成していて、最初に書いたのは「Prime」でした。

ー現在のスラム奏法などもその頃に生まれたのでしょうか。

ペッテリ:基本的な奏法は当時からできていました。今はそれから進化したと思いたいですね(笑)。
その頃からアコースティックギターを中心に活動していますが、フィンランドではエレキギターでバンド活動もしています。バンド活動はリラックスできる場所ですね。たまに違うことをしたり、一人ではないのが楽しいです。ソロ活動は2010年から2年間休んでいて、その間バンド活動を中心にして、それはそれで楽しかったのですが、やはり観客の前に一人で立つ手応えに代わるものは他になく、リスクも多いですがワンマンショーは得るものが多いことに改めて気付かされましたです。
1 2 3 次のページ


ペッテリ・サリオラ
 オフィシャルサイト https://www.petterisariola.fi
 日本語公式サイト http://www.mplant.com/petteri/

1984年フィンランド生まれ。
7才からクラシックギターを始め、ロックやポップスを好むようになり、エレキギター、ベースなどの演奏も始める。
マイケル・ヘッジスを聴きアコースティックギターを始め、オープンチューニングやタッピング、スラップなどを駆使し、スラム奏法を確立させる。
2007年ファーストアルバム「SILENCE!」リリース。
2009年セカンドアルバム「PHASES」リリース。
2013年カヴァーアルバム「直感(THROUGH THE EYES OF OTHERS)」リリース。
2017年サードアルバム「究明(RESOLUTION) 」リリース。
究明(RESOLUTION)
究明(RESOLUTION)
発売時期:2017年4月26日
レーベル:キングレコード
販売価格:2,808円(税込)

01.THE CLOCKWORK
02.PROJECTOR(WHEN SHE'S AROUND)
03.GOOD FRIEND
04.POOR BOY
05.SAN FRANCISCO DRIVE
06.I SING MMM
07.FREEDOM RAG
08.GOLDEN RULE
09.WALKING THROUGH THE RUINS OF DOUBT
10.HOWLING AT THE MOON
11.HOW TO CATCH A GHOST


Amazonで購入











Acoustic Guitar World

トップページ l インタビュー l ニュース l イベント l 電子書籍 l レビュー l EPUBについて l facebook l Twitter 
Acoustic Guitar World について Copyright © Acoustic Guitar World All Rights Reserved.