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ー昨年12月にアルバム「LIFE」をリリースしましたね。どのようなコンセプトでしょうか。
高尾:25才までに聴いてきたいろいろな音楽を表現したいというのがありました。一番重点を置いたのが、バラエティに富んだ内容にしたかったということです。ゆったりとしたバラードからリズムのある激しい曲まで、ギターも鉄弦、ナイロン弦、ハープギターと3種類使っています。とにかくいっぱい詰め込みたかったという思いで作った一枚です。
ーレコーディングは短期間で行われたのでしょうか。
高尾:10代の頃からアルバムを作りたいとは思っていたのですが、なかなか一歩が踏み出せませんでした。
今回は2016年の12月にリリースするということを決めて、夏頃から期間を決めてスケジュールを立てました。レコーディングをするにあたって、まずは自宅にスタジオを作るところから始めました。皆さんにそこから始めるのか!とつっこまれましたが(笑)。
レコーディングからミックス、マスタリング、ジャケットデザインも全て自宅で行っています。
ー機材は少しずつ集めていたのでしょうか。
高尾:機材は昔から好きで、ギターを始めた直後から自分でピックアップを作ったりしていました。市販のマイクを分解して組み直したりしましたね。お金が貯まったら中古で買うなどして、機材は揃えていました。今回のレコーディングの時に新しく買った機材はないんです。
ー全てを一人でやってしまうのはすごいですね。
高尾:演奏に力を入れた方がいいかもしれないですけどね(笑)。何でも自分でやりたい性分なんです。ギターを弾く人は、演奏だけが好きな人と機材が好きな人と両極端に分かれるようですが、ギタリストからピックアップのことを教えてくださいと言われることもあります。そういったことで力になれるのなら、やっていて良かったと思いますね。
ーアルバムのリリースのために新しく作った曲もありますか。
高尾:ありますね。曲はたまっていましたが、アルバムを作る時にフルアルバムであれば12曲くらいと考えて、これまで作った曲を12曲並べてみると偏りがありました。具体的にはバラード系がすごく多く聴いていると飽きてしまう感じがあり、これではダメだと思いました。激しい曲やボサノヴァのような曲をなど、半分近く新しい曲です。
ー使用したギターの詳細を教えてもらえますか。
高尾:鉄弦、ナイロン弦、ハープギターとありますが、鉄弦は3本使っています。メインのWater Roadは鉄弦の大部分で使用しています。Deep Arteというモデルで、材質やインレイのデザインは製作家の増田さんにお任せして作っていただきました。Water Roadは1本ずつ全く異なるギターだと思います。僕のギターのインレイは、射手座なのでケンタウロスが施されています。
昔から使っているTORU GUITARという、香川県の大西透さんの製作されたギターも使っています。僕は岡山なので、香川県は近いこともあり、中学生の頃から知り合いでその時から使っているギターです。もう一本はSUZUKAWA GUITARSという、鈴川弘也さんという製作家のトリプルオーのギターを1曲使用しています。
ハープギターはHollowayというメーカーで、一時期マイケル・ヘッジスが使用していたハープギターのレプリカなどを作っていました。サブベースが6本のハープギターとしてはトラディショナルなモデルです。ハーブギターの奏法というのは奏者が少ないこともありスタンダードというのは確立していないと思うのですが、サブベースを普通にベースとして使用したり、ヘッジスの「Because It's There」のように左手で6弦の方をタッピングでしてハーモニーを作り、ベースでメロディを作るなど、いろいろな使い方があると思います。あとナチュラルなリバーブがあり、6弦の方を鳴らすと独特に共鳴したサウンドになります。このハープギターはベース側もホロウボディになっていてサウンドホールが2つあるので、音がステレオで聴こえて気持ちいいですね。重くて弾くのは大変なのですが、弾いていて気持ちがよいです。
ナイロン弦は沖田ギター工房のモデルです。独特なオリジナルカッタウェイです。プロトモデルのようですが、トップ板を曲げてハイポジションを弾きやすくしています。ナイロン弦ではレイズドフィンガーボードというのがあって、ネックが高くなってハイポジションを弾きやすくしているモデルがありますが、発想はそれに近いと思います。普通のカッタウェイと違ってボディの容積はそれほど変わりません。
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プロフィール
高尾和樹 https://kazukitakao.jimdo.com
1990年岡山生まれ
ギターのみでさまざまな情景を表現する歌のないインストゥルメンタル音楽を演奏する。
通常のギターに複数のベース弦が付加された世界的にも珍しいハープギターやナイロン弦ギター、スティール弦ギターを巧みに使い分ける。
軽快な楽曲からしっとりとした癒しのサウンドまで幅広く演奏するスタイルはシチュエーションを選ばず多方面で支持され、CM音楽等も手がける。
また、その繊細な音色は海外でも高く評価されている。
ソロ活動で培った音楽性を元にした様々なジャンルのアーティストとのセッション、アンサンブルやサポートでの演奏も高い評価を得ている。
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LIFE
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発売日:2016年12月3日
価格:2,500円
税込
01.Message in a bottle
02.Breeze
03.スターダスト
04.Skipping After the Rain
05.雅 -Miyabi-
06.ラテアート
07.Blue
08.PRIDE
09.パンとこなつ
10.his spirit...
11.放課後の校庭
12.夢のしおり
13.また明日
販売サイト
https://kazukitakao.thebase.in/items/4796840
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