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ギタリストインタビュー〜Ryutaro
卓越したリズム感のスラップ、タッピング等が魅力で、エフェクターも巧みに駆使するギタリストRyutaro。アメリカで演奏活動をしたり、ソロギターレーベルSugarless Recordsも立上げるなど、独自の活動を幅広くお話いただきました。

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ーギターを始めたきっかけを教えてもらえますか。

Ryutaro:小学校4,5年生の頃、L'Arc-en-Cielを見て格好いいと思い歌をやろうと思ったのですが、若い頃にギターを弾いていた父が、歌だけではやってる人はたくさんいるから、楽器を弾けないとダメだと言いました。そこでエレキギターを始めたんです。小学校6年生の頃にはマリリン・マンソンやメタリカなど洋楽のヘビーな方にいきましたね。ギターとボーカルで高校一年生の頃にはライブをやっていました。

ー最初はロック少年でしたが、どのようにアコースティックギターと出会ったのでしょうか。

Ryutaro:18才で一人暮らしをすることになったのですが、エレキギターだとアンプやエフェクターなど荷物が多くなります。アコースティックギターは1本で練習ができるので弾き始めました。それまではアコースティックギターには全く興味はなかったんです。
当時はYoutubeがまだなく、2ちゃんねるでジャスティン・キングを知りました。こんな弾き方があるのかと驚きましたね。魅せるプレイに憧れて、アコースティックギターにのめり込みました。

ージャスティン・キングのコピーなどを始めたのでしょうか。

Ryutaro:Phunkdifiedはコピーしましたが、あまりコピーはしてないですね。僕は曲を作る方が好きなんです。

ージャスティン・キング以外で影響を受けたアコースティックのギタリストはいますか。

Ryutaro:イタリアのセルジョ・アルタムラのエフェクターの使い方が好きですね。イタリアのギタリストは好きで、他にもピノ・フォラスティエーレも好きです。すごく深い感じですね。
Ryutaro
ーアコースティックギターではどのような活動を始めたのでしょうか。

Ryutaro:地元の横須賀のバーなどで演奏をしていました。22才の頃にアメリカに行ったのですが、その前の半年くらいは毎日路上で演奏していました。

ー路上はどの辺りで演奏されたのでしょうか。

Ryutaro:横須賀中央駅の橋の上が多かったですね。通行量が多いんです。あとは川崎などです。

ー路上の取り締まりはどうでしたか。

Ryutaro:横須賀や川崎では止められたことはなかったです。横須賀では路上で演奏する人が他にほとんどいませんでした。横浜で一度止められましたね。

ーこの頃から音楽で生活していこうと考えていたのでしょうか。

Ryutaro:音楽で生きていこうと思ったのは小学生の頃からです。最初はロックバンドでしたが、やりたいことが変わってアコースティックギターになりました。やることはシフトしても音楽で生きていこうという考えはずっと続いていました。アコースティックギターのインストでやっていこうと思ったのはアメリカに行く少し前ですね。

ーアメリカへはどのような目的で行ったのでしょうか。

Ryutaro:10代後半の時に付き合っていた女性がいたのですが、ふられたんです。何度もヨリを戻したいと思ったのですがうまくいかず、「アメリカへ行く」といえば引き止めてくれるかと思って言ってみたら、「がんばって」と言われて(笑)。最初は全く行く気がなかったのですが、これは行くしかないかなと思いました。

ーアメリカではどのような活動をしようと考えていたのでしょうか。

Ryutaro:アメリカに行く、と言ったのは19才の時で、実際に行ったのは22才です。行くとは言ったものの、渡航費もないし目的もない。どうすればよいのか調べ始め、学生ビザを取得するためにバイトをしました。
路上で演奏を始めた頃から、ニューヨークの路上でやりたいと思い始めましたね。横須賀や川崎で路上で演奏すると、結構投げ銭が入るので、アメリカでも路上で生活できるのではないかと。英語も勉強できるし、ギターもうまくなるだろうと思いました。

ーアメリカに行って、まずは路上からスタートしたのでしょうか。

Ryutaro:そう思ってアメリカでギター、アンプを購入しようとしたのですが、アメリカに着いて初日にカツアゲにあいまして(笑)。どうしようと思いましたが、ヤマハの98ドルのギターを買い、ローランドAC-33を購入しました。
路上でやろうと思い、ニューヨークのタイムズ・スクエアに行ったら、セットをしているところで止められました。演奏している人はいるのでどうすればできるの聞きたかったのですが、まだ英語が話せませんでした。人が少ない駅では演奏できるのですが、人が少ないから投げ銭が入りません。どうすれば大きな駅でできるのか調べると、免許が必要ということがわかりました。オーディションがあるのですが、その時はまだ時期ではないと思い学生としての生活が中心でしたね。
そんな中、JAMというイベントに出てみないかと言われたんです。アメリカで一番大きな邦人のイベントということでした。そこに出演をし、プロデューサーであるゴスペルを歌っている日本人の女性に声をかけられ、いろいろな所でギターを弾いてみない、と言われてイベントなどを紹介していただき、アメリカでの活動が本格化していきました。

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プロフィール

Ryutaro https://www.ryuryu.org/

アメリカでの武者修行中、アポロシアターアマチュアナイトにて日本人初のソロアコースティックギタリストとして出演。
国連本部にて演奏を行った経験や、グラミー賞受賞シンガーであるグレゴリーポーター氏のオープニングアクトを勤めた経験がある。
またニューヨーク市MTA公認のストリートパフォーマンスライセンスを獲得し、地下鉄構内での精力的パフォーマンスを行った。
スラップ、タッピング、ボディヒッティングの様な派手なパフォーマンスに併せてエフェクターを駆使し独自の楽曲を奏でる常識に捕らわれない唯一無二のギタリスト。
現在、日本国内にてソロアコースティックギターレーベル、Sugarless Recordsを立ち上げ、製作、ライブ、プロモーション等おこなっている。
2017年ファーストアルバム「 Say hi to everyone」リリース。

Sugarless Records http://www.sugarlessrecords.com/
Say hi to everyone
Say hi to everyone
1.Hetu-Phala
2.Even if it sleeps or wakes up...
3.90's Night owls
4.エビングハウスの忘却曲線
5.YlnMin Blue
6.Bone conduction
7.Envy
8.Fog
9.Cat&Dog
10.同じ月を見ている
11.Grand Central Terminal

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