Acoustic Guitar World
ホーム インタビュー ニュース イベント 電子書籍 レビュー   無料メールマガジン
ギタリストインタビュー〜Ryutaro
前のページ 1 2 3 次のページ
ーどのような活動をされましたか。

Ryutaro:その女性がゴスペルをやっていることもあり、大きな教会で演奏させていただいたりしました。僕はハーレムに住んでいたのですが、マンハッタンの中では黒人が多いエリアです。そういうこともあり、黒人のエリアで弾いたり、ジャズのグラミーも受賞したグレゴリー・ポーターの前座をやらせていただいたり、アポロシアターで演奏しました。日本で3.11の震災があった時に、義援金のイベントなどもありました。

ーアメリカにはどのくらいいたのでしょうか。

Ryutaro:3年です。アメリカでいろいろな活動をして、路上での免許も取って演奏もしたし、日本でCandyRat Recordsのようなレーベルを作りたいと思い始めたんです。それで3年で帰国しました。

ーどうしてレーベルを作りたいと思ったのでしょうか。

Ryutaro:僕の友人が、僕のプロモーションビデオを作りたいと言ってアメリカに来たんです。そこで「Grand Central Terminal」という曲のプロモーションビデオを作りました。その時にいろいろと話し合ったのですが、彼は映像を作る人間として、視覚的なものを求めるから、格好つけてる人を撮りたいと言いました。僕もバンドから始めているので格好つけるのは好きです。格好いい映像も撮るアコースティックギターレーベルにしようとなり、日本に戻ってから1年後くらいに彼と「Sugarless Records」を設立しました。
世界で聴いてもらう音楽としては、日本人がネイティヴでない英語で勝負するのは難しいと思うんです。インストは何の垣根もないので、多くの人に聴いてもらえるようにしたいと思っています。
現在レーベルにはギタリスト福成修治くんが所属しています。他にもギタリストを探しているし、募集をしています。レーベルとしては映像も撮るし、どんどんプロデュースするので、気になる人は声をかけてみてほしいですね。
Ryutaro
ーSugarless Recordsとはどのような意味ですか。

Ryutaro:レーベルを設立するのは甘くないだろうと思ってこの名前にしました。ぴったりですね(笑)。

ーレーベルを立ち上げてみての実感はいかがですか。

Ryutaro:まだ二人ですが、自分も含めて客観的に見れるのがいいですね。ぞれぞれギタリストとしてどうなのか、自分だけでやっていたら、そういう風にはなかなか見れなかったと思います。
僕は普段は服装や髪型とかあまり気にしなくて、ライブの時に格好よくするんです。ライブを見た人と一緒にプライベートで会った時に、全然パッとしないね、と言われました(笑)。イベントの時とは全然違うと言われましたね。オンとオフを切り替えてるんです。

ー演奏スタイルについてお聴きます。リズミカルで派手な演奏が多いですね。

Ryutaro:日本と海外のギタリストの違いとして、日本のギタリストは歌うプレイが多いと思います。必要なことですし、聴いていて感情移入しやすいです。でも歌っていないプレイでも、クラブミュージックのようなリズムだけでもノレるので、歌わなければいけないというこだわりがありません。グルーブのあるリズムは格好いいと思います。同じプレイをリフレインするのも好きです。心地よいフレーズで、面白ければいいと思ってます。

ータッピングやボディヒッティングを多用してますが、テクニックを参考にしたギタリストなどはいますか。

Ryutaro:あまりないですが、魅せ方はジャスティン・キングの影響を受けていると思います。一度聴いただけで忘れられないようなプレイを自分でもやりたいと常日頃から考えています。
フレーズが歌っていないといけないと思うと、タッピングとか派手なプレイを盛り込むのが難しいと思うのですが、そういうこだわりが無いので、自分の入れたいところで視覚的にも派手なフレーズを入れようとか、自分の好きなタイミングでできます。それがトータルで一つの曲として格好いいと思えればいいですね。
イタリアのギタリストが好きですが、聴いていてよくわからないんですよ(笑)。でも格好いいんですよね。こんなにわからなくてもいいんだと思えました。

ー2017年にファーストアルバム「Say hi to everyone」をリリースされましたね。タイトルはどのような意味でしょうか。

Ryutaro:みんなによろしく言ってね、という意味です。

ーアルバムのタイトルがどれも独特な感じがします。曲を作ってからタイトルをつけるのでしょうか。

Ryutaro:そうですね。まず曲を作ります。曲ができてからどういうイメージができるか掘り下げていき、タイトルに結びつきます。



前のページ 1 2 3 次のページ

プロフィール

Ryutaro https://www.ryuryu.org/

アメリカでの武者修行中、アポロシアターアマチュアナイトにて日本人初のソロアコースティックギタリストとして出演。
国連本部にて演奏を行った経験や、グラミー賞受賞シンガーであるグレゴリーポーター氏のオープニングアクトを勤めた経験がある。
またニューヨーク市MTA公認のストリートパフォーマンスライセンスを獲得し、地下鉄構内での精力的パフォーマンスを行った。
スラップ、タッピング、ボディヒッティングの様な派手なパフォーマンスに併せてエフェクターを駆使し独自の楽曲を奏でる常識に捕らわれない唯一無二のギタリスト。
現在、日本国内にてソロアコースティックギターレーベル、Sugarless Recordsを立ち上げ、製作、ライブ、プロモーション等おこなっている。
2017年ファーストアルバム「 Say hi to everyone」リリース。

Sugarless Records http://www.sugarlessrecords.com/
Say hi to everyone
Say hi to everyone
1.Hetu-Phala
2.Even if it sleeps or wakes up...
3.90's Night owls
4.エビングハウスの忘却曲線
5.YlnMin Blue
6.Bone conduction
7.Envy
8.Fog
9.Cat&Dog
10.同じ月を見ている
11.Grand Central Terminal

山野楽器オンラインショップ










Acoustic Guitar World

トップページ l インタビュー l ニュース l イベント l 電子書籍 l レビュー l EPUBについて l facebook l Twitter 
Acoustic Guitar World について Copyright © Acoustic Guitar World All Rights Reserved.