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ー改めまして、ウィンフィールドでのコンテスト、3位入賞おめでとうございます。
豊田渉平(以下、豊田):ありがとうございます!
ーウィンフィールドのコンテストは今回で何回目の出場でしたでしょうか。
豊田:4回目です。2009,2010,2011年に出場しています。2011年がトップ5で、2012年は日本にいました。
ー2年ぶりの出場ですが、出場者の顔ぶれなど変化はありましたか。
豊田:最初に3年連続で出ましたが、毎回顔ぶれは違いました。続けて出ているのは4,5人くらいで、その他の35名は知らない人達が入れ替わっている感じです。ツアーの予定を組んで、そのついでに参加している人が多いですね。なので毎年出ずに、ツアーの都合で何年か間隔が空いて参加する人もいます。今回優勝した人はまさにそういった感じでした。
ー渉平さんの他に日本人は出場されていましたか。
豊田:去年2位だった西野修平さんとGoh Kurosawaさんが出場されていました。先日小倉のフォークビレッジでライブをした時に、西野さんが来てくれましたね。彼もカントリーが好きで、彬博(田中彬博)と3人でセッションしました。
ーコンテストのシステムは以前と同じでしたでしょうか。
豊田:ずっと変わってません。40人が5分以内で2曲演奏して、そこから5人選ばれてまた2曲演奏します。相変わらず審査員がどこにいるか、何人いるかわかりません。
ー決勝での他の出演者の演奏は聴きましたか。
豊田:控え室で順番待ちをしながら聴いた程度です。僕は4番目でしたが、他のファイナリストの演奏はきちんと聴く余裕は正直なかったです。
ー他の出演者の演奏がすごくうまいとかいったプレッシャーは感じなかったようですね。
豊田:今までで一番変わったのは、自分の演奏に一点集中できるようになったというところです。自分の意識の変化というか。誰が何の基準で選んでいるかわからないので、周りを気にしても仕方ない。自分で決めたことを素直にできるかできないかという緊張感だけと戦っていました。
ー予選では何を演奏しましたか。
豊田:オリジナルが「dig it out」、アレンジが「I Got Rhythm」でした。決勝ではオリジナルが「Westland Groove」、アレンジが「勝手にシンドバッド」です。
ー日本の曲のアレンジでは観客の反応はいかがでしたか。
豊田:日本の曲という意識はなかったと思います。お客さんはもう最後の方で、80曲以上聴いた後ですから(笑)。ここまで来るともう誰の曲とか何の曲とかではなく、神経が鋭くなってきているので、音楽がどれだけ揺らしてくるかということに敏感になってきています。
ーこのコンテストは観客の反応がそのまま審査員の採点に反映しているようなことをよく聞きます。
豊田:ここのコンテストは観客がどう盛り上がろうが、結果には関係ないと思います。審査員は観客の声、拍手は聴こえておらず、音楽だけを聴いているようです。今回は特にそれを感じました。
トップ3は翌日大きなステージで演奏することができるんです。3位、2位、1位の順番で演奏をしました。僕はスタンスとして、ライブをしたいミュージシャンです。パフォーマーとしてのスタンスなので、こういう大きなステージで演奏したいからやっているというのがあるから、その準備をしています。しかし、1位、2位の二人はそういう人達ではなかった。1位のマーク・クルーズという人は大学で教えながら、結婚式などで演奏する仕事をしている人で、2位のロジャー・ハーディンは、本業はシステムエンジニアで演奏活動に専念している訳ではないんです。もちろん演奏はプロ級ですが、本来観客に向けている、というものではないんです。こういう結果を見ると、審査員は本当に演奏、音だけを聴いているということもよくわかりました。僕が勉強になったのは、審査員が音だけしか聴いていないのであれば、そちらに集中すべきなんだということです。パフォーマンスや音の良さではなく、自分の身から鳴っている音楽をもっと磨いていった方がいいのだと思いました。
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Shohei Toyoda
1985年静岡県生まれ。
4才の時に父の仕事により渡米。高校を卒業するまでオハイオ州コロンバス市で過ごす。
2004年バークリー音楽院に入学。在学中はGuy Van Duser氏からカントリー音楽におけるサム•ピッキングギターを学ぶ。
2011年アメリカケンタッキー州で毎年行われるINTERNATIONAL THUMB-PICKING Contestにて日本人としては初の3部門総合優勝者, GRAND CHAMPIONに選ばれる。
2012年より京都へ移住。
2012年に全国Finger Picking Dayで最優秀賞、アレンジ賞を獲得。
2013年Walnut Valley Festival INTERNATIONAL FINGER-STYLE CONTESTで3位受賞。
ソロ活動をはじめ、バンドやレコーディングでのサポート等、ジャンルの垣根なく全国各地で音楽活動を繰り広げている。
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「The Hills Have Ears」
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1. It's ok
2. Blessings
3. Selfish Sindbads (by Keisuke Kuwata)
4. Part Time Lover (by Stevie Wonder)
5. Mr. Li
6. Important Things
7. Westland Groove
8. Treelights
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