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伊藤賢一雑感コラム ギター路地裏


第18回 この一枚を聴く Neil Young + Stray Gators「Tuscaloosa」

アコースティック・ギター・ワールド読者の皆さまこんにちは!ギタリストの伊藤 賢一です。 今回は、ニール・ヤングのアーカイブよりカットされた、ライブ盤「タスカルーサ」の登場です!
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ニール・ヤングを聴きまくっていた高校時代、最高作は「アフター・ザ・ゴールド ラッシュ」と感じていました。
彼独特の「暗さ」と、作曲センスのバランスが絶妙で、今聴いても素晴らしいアルバムです。
でも高校時代から30年の月日が流れ、今は最もセールスをあげた「ハーヴェスト」がやはり最高作だなと感じています。それと同時に長くCD化されていなかった「Time Fades Away」(時は消え去りて)が個人的ベストに君臨するようになりました。

「アフター・ザ・ゴールドラッシュ」と「ハーヴェスト」を比べて明らかな相違点。それはバンドサウンドの違いです。
前者はニールの手兵クレイジー・ホース、後者はナッシュビルの手練で構成したストレイ・ゲイターズ。私は断然後者推しですね。
特にケニー・バトレーのドラムが素晴らしい。ティム・ドラモンドのベースも非常 に足取りが確かで聴いていて非常に心地よいのです。ストレイ・ゲイダーズをバック にあと4枚くらい作って欲しかった・・・・

今回のライブ盤は、「ハーヴェスト」「時は消え去りて」からの楽曲に加え、結果的にアルバム「今宵その夜」に結実する楽曲で構成されていて、演奏は全てストレイ・ゲイダーズによるものです。1973年1/4~4/3までの「Time Fades Away Tour」の模様がリアルに刻まれています。
実はアルバム「時は消え去りて」では、ドラムのケニー・バトレーがツアーの途中で降板してしまった後のもので、それが残念でなりませんでした。今回は晴れてフル編成の全貌(に近いもの)が掴める内容となっていて、個人的に涙もののライブアルバムなのです。

やはりこの編成だと、「アラバマ」や「ルックアウト・ジョー」「ドント・ビー・ ディナイド」など、元来ハードなナンバーでも断然落ち着いて聞こえます。リズム 隊が良いと、各楽器の音色を存分に楽しめるという印象です。もちろん「オールド マン」「孤独の旅路」なども、オリジナルアルバムと同じ構成で楽しめます。

近年のアーカイブのおかげもあり、ニール・ヤングほどライブ盤に名盤揃いのアーティストはいないでしょう。
このアルバムは、「ケニー・バトレーのドラムで「Time Fades Away」が聴きたい!」という長年のつかえがとれた意味もあり、今後1番に推したいと思います。

Tuscaloosa





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伊藤賢一 http://kenichi-ito.com

1975年東京都新宿区生まれ 1994年 ギター専門学校(財)国際新堀芸術学院入学。
1998年(財)国際新堀芸術学院卒業。以後ソロ活動へ。
2001年フィンガーピッッキングデイ出場、チャレンジ賞獲得。
2001年1stアルバム「String Man」リリース。
2002年2ndアルバム「Slow」リリース。
2007年3rdアルバム「海流」リリース。
2010年4thアルバム「かざぐるま」リリース。
2012年5thアルバム「Tree of Life」リリース。
2013年ライブアルバム「リラ冷え街から」リリース。
2015年初のギターデュオアルバム『LAST TRAP/小川倫生&伊藤賢一』をリリース。
2016年田野崎文(Vo)三好紅( Viora)とのトリオtri tonicaのアルバム「alba」リリース。
2017年6thアルバム「Another Frame」リリース。
2018年三好紅(Viora)とのデュオIndigo Noteのアルバム「Can Sing」リリース。

伊藤賢一

【2020年11月2日】

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