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伊藤賢一雑感コラム ギター路地裏


第71回 雑感note(4)
アコースティック・ギター・ワールド読者の皆さまこんにちは!ギタリストの伊藤賢一です。
今回も雑感コラムです。すでにnoteにおいてリリースしている中から、今回は地方遠征について綴ってみます。

~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~

【地方で演奏するということ】

浜田隆史&竹内いちろ&伊藤賢一
本音を言うと
「ツアー」というのも「旅」というのもどこか気取ってる気がして、良い呼び方は無いものかといつも考えています。
ツアーというとなんか有名人みたいだし、旅芸人と言えるほど家を捨ててるわけでもない。
一番近いのは「演奏旅行」か。でもそれだと長いし「北海道演奏旅行」などの字面が読みづらい。言葉は難しい。
なので今のところ「ツアー」と表記する事にしています。

私の拠点は東京ですが、年に7~8回は各地へツアーに出ています。
これだけツアーに出ていると、さぞ旅好きなんだろうと思うかも知れませんが、そんな事はありません。せっかく遠くに来たとしても、することは普段と同じだったりします。

私と一緒に回った事のある人ならわかると思いますが
「せっかく奈良に来たんだから、石舞台古墳を見に行こう!」
という類のファイトが私にはどうも足りません。
食事もあまりこだわらず、松屋とかで済ます事も多いです。

ただ、ライブをするのは好きです。
録音も大好きですが、録音は自分へのご褒美的な、本当に特別に贅沢なものという感じがしてしまうのです。
やはり生涯かけて日常的にやっていくのはライブですね。ライフワークと言っても良いです。だから色んな場所でライブするために移動するのも好きなんですね。

また学生時代の話になりますが在学中は、所属していた有志アンサンブルで地方巡業をするのが夢でした。
もうひとつ、職員のアンサンブルにも所属していて、そこでは既に各地を回っていたのです。
ハイエース3台に楽団員が乗り込み、楽器と備品を積み込んで、横浜の学校から名古屋、京都、新潟、岡山などへ移動してゆく。
当時の私は職員アンサンブルの見習い的立場で、周りの団員は猛者しかいないような状況・・・、ついていくのに精一杯でしたが、若い私にはとても刺激的な経験でした。

職員アンサンブル入団2年目になると、少しだけ慣れてもきて、その地方巡業の役を若手だけでいつかやりたいなと夢見るようになりました。
先生方も尽力くださいましたが、やはりすぐに体制が整う話ではなく、残念ながら在学中にその夢は叶いませんでした。

そして22歳の卒業と同時にアンサンブルを抜け、プー太郎になり、24で運転免許を取り、25から都内でソロ演奏活動を始め、30過ぎてから各地へ足を延ばすようになり・・・
気がついたら、やりたかった地方巡業を一人で行うようになっていました。
状況が変わっても、やりたい事ってあまり変わらないんだな、と、妙に感慨深いものがあります。

それでも、あの時あの仲間達と回れたら面白かっただろうなと今でも想像する時があります。


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伊藤賢一 http://kenichi-ito.com

1975年東京都新宿区生まれ 1994年 ギター専門学校(財)国際新堀芸術学院入学。
1998年(財)国際新堀芸術学院卒業。以後ソロ活動へ。
2001年フィンガーピッッキングデイ出場、チャレンジ賞獲得。
2001年1stアルバム「String Man」リリース。
2002年2ndアルバム「Slow」リリース。
2007年3rdアルバム「海流」リリース。
2010年4thアルバム「かざぐるま」リリース。
2012年5thアルバム「Tree of Life」リリース。
2013年ライブアルバム「リラ冷え街から」リリース。
2015年初のギターデュオアルバム『LAST TRAP/小川倫生&伊藤賢一』をリリース。
2016年田野崎文(Vo)三好紅( Viora)とのトリオtri tonicaのアルバム「alba」リリース。
2017年6thアルバム「Another Frame」リリース。
2018年三好紅(Viora)とのデュオIndigo Noteのアルバム「Can Sing」リリース。

伊藤賢一

【2025年5月2日】

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