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伊藤賢一雑感コラム ギター路地裏


ギター路地裏 第79回
アコースティック・ギター・ワールド読者の皆さまこんにちは!ギタリストの伊藤賢一です。
2026年の始まりという回ですので、ここ最近思うことを少し書いてみようと思います。

~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・

音楽と共に生きていると、自分の趣向や興味、ギターなど楽器の音への感じ方と瞬間瞬間向き合うことになります。
「このギター良いね」「この曲良いね」
という言葉は、気づくと何気なく発していることです。

ただ昨今、SNSが世界に定着し、言葉というものが発した本人と乖離しやすい状況が広がっていくと、当然のことながら言葉は一人歩きします。つまり言葉は、発した側の力量や性質によって相対的な変化を内在するものというよりも、言葉の絶対値としての意味合いが強くなってきます。より短絡的になる、と言い換えても良いかもしれません。
一方で私は、言葉というものは「発したのが誰であるか」がほぼ全てだと考えていて、「良いギターだ」というのもその言葉を発した人にとって関係あるかどうかが全てなのです。もちろんコレクターならば、歴史的価値や市場価値などある程度目に見えるものを収集するので話は別ですが、自分がプレイする楽器において「良い」という評価はそれこそ絶対値などではない個人的な世界です。

しかしそこに全振りできない人が、今はとても多い。
人が、というよりも、コンプライアンスに敏感な世の中の状況がそうさせている。それはとても勿体無いことです。
法令やルールが明確な場など、コンプライアンスが厳しく求められる世界も確かにありますが、私は音楽くらいは賞賛も批判も自由にされて良い世界ではないかと思うのです。(根拠を明確にした批判は、疑いや誹謗中傷とははっきり別のものです。)

となると実は本当に大事なのは「なぜそう感じているのか」を喜び(などの感情や、洞察)をもって人に話す、ということなのではないかと最近は思うようになりました。自分が感じたことをぶつけ合うという事です。
もちろん人それぞれ、感性の深みが違うのも事実です。ただそこはかっこつけずになぜ好きなのかをお互いやりとりした方が、結局は
会話が深まり、鍛えられ、互いにいろいろなものを吸収できると思います。

今のような時代になると、それはもしかするととても怖いことかも知れません。
ヘタなことを言うと炎上し、思わぬ規模の被害を受けてしまうことも多々ありそうです。
そうした時は、ネットやSNSから遠ざかることも音楽には必要かと思います。
はっきり言って、音楽にSNSはまったく必要ありません。
音楽「活動」における宣伝ツールとしての利便性以外に、私は未だ、SNSに価値を見出せていません。

私がネット配信を極力避け、ライブ演奏を常にしているのも、そういう意味あいが強いのかも知れません。「この曲いいよね、どう感じますか?」という直のやり取りを、私はずっとしていたいのです。
というわけで2026年も、今までと同じくいろいろな場で音を響かせていこうと思います。
皆様、本年もどうぞよろしくお願いいたします。


伊藤賢一


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伊藤賢一 http://kenichi-ito.com

1975年東京都新宿区生まれ 1994年 ギター専門学校(財)国際新堀芸術学院入
学。
1998年(財)国際新堀芸術学院卒業。以後ソロ活動へ。
2001年フィンガーピッッキングデイ出場、チャレンジ賞獲得。
2001年1stアルバム「String Man」リリース。
2002年2ndアルバム「Slow」リリース。
2007年3rdアルバム「海流」リリース。
2010年4thアルバム「かざぐるま」リリース。
2012年5thアルバム「Tree of Life」リリース。
2013年ライブアルバム「リラ冷え街から」リリース。
2015年初のギターデュオアルバム『LAST TRAP/小川倫生&伊藤賢一』をリリー
ス。
2016年田野崎文(Vo)三好紅( Viora)とのトリオtri tonicaのアルバム「alba」リリ
ース。
2017年6thアルバム「Another Frame」リリース。
2018年三好紅(Viora)とのデュオIndigo Noteのアルバム「Can Sing」リリース。
2020年Indigo Noteの2ndアルバム「Long Way」リリース。
2021年7thアルバム「Little Letter」リリース。
2023年ピアノ&パーカッション奏者AkiとのデュオLuna y Alas結成。
2024年Indigo Noteの3rdアルバム「Lively Garden」リリース。
2025年Aki作曲のギター曲「The Pearl」リリース。
ライブ本数は累計1500を超え、現在も常に日本全国で演奏活動を展開中。



【2026/1/3】
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